基礎に立ち返る重要性

秋6期ベーシックの藤本隆行です。
昨日は山上さんの発声レッスンでした。
まずは宿題の発表ということで山上さんの前で披露。
閉めた口を「縦」に開ける運動。
「イ・ア・ウ・エ・オ・ア・ウ・ア」
閉めた口を「横」に開ける運動。
「ウ・イ・オ・エ・ウ・イ・ウ・エ」
これはあくまで口を開ける運動なので、
口や顔の可動域を最大限広げて言葉を発するのですが、
実際にやってみると・・・全然口が開けていない(汗)
自分が思っているよりも可動域が狭いことが判明しました。
これは鏡を見て練習するとわかりやすいかもなぁ。
「変わった名だ「中高畑」は。まだ「赤坂サカス」ならわかったが」
「人見知りせしヒヒ、緋獅子の父君。しきりに厳しい響きに満ちし道、地理1ミリに右耳ミニ知識」
「風雨で潤う夫婦。盗むか揺するか許すか。手術中通ずるか不通か」
「冷戦で「似非チェチェン戦線連盟」形成と全伝令へ名経営者が宣伝」
「どこそこの放送局 朗々と模倣するもおそるおそる」
これも一見早口で言いたくなる文章ですが、
あくまで口を大きく開けて、母音を意識してゆっくり言う練習文です。
山上さんには『「あ」は指三本口に入るくらい開ける』と言われたのですが、
自分の場合指二本分しか開いてなかったんですよね・・・。
指摘されてからは修正できたのですが、口を開けるのがこんなに大変なことだとは・・・。
仕事をする時、口を最大限に開けてナレーションをすることなんてないけど、
普段口を大きく開ける練習をすることによって、表情が豊かになる。
そしてナレーションの表現がアップすると山上さんが仰っていました。
そして大事なのは母音。
母音が立っているとナレーションはハッキリ明確にカッコ良く聴こえるという。
そして母音を立てることによってナレーションが立体的(リアル)に聴こえる。
例えば「話し合われた」という文章。
語尾の「た」が息混じりで消えていくような読み方と、
しっかり母音を意識して「た」と発するのでは、
説得力がまるで違うということです。
あおい先生や佐藤賢治さんは母音がとても綺麗に発声できていて、
しかも表情豊かにナレーションをしている。
これは実践すればかなり幅が広がりそうです。
ただナレーションがカッコ良く聴こえるには、まだ色んな要素が必要で、
「口を大きく開ける練習」や「母音を際立たせる」というのは
その多くある要素の中の一つにすぎないのですが。
もっとナレーションの研究が必要ですね。
そして次はアレクサンダー・テクニークのさわり部分を学習。
簡単に言うと「身体に余計な力が入らない状態を作る」訓練です。
人って普段凄く体に力を入れているんですよね。
特に緊張は身体に余計な力を与える。
余計な力を抜いてナレーションに臨めば、良いプレイができそうです。
最後に音楽に合わせて踊って声を発する練習。
自己の開放やリズム感など、
ナレーションに必要なモノが色々つまったものでした。
・・・で、一日経たない内に筋肉痛で体バキバキです(笑
普段の運動不足がたたりました。
これからは適度な運動を心がけます。
全ては良いプレイの為に。
自分はプロとして13年間生きてきたんですが、
今基礎に立ち返ることによって、見えていなかったものが見えてきています。
毎回授業で「なるほど、こういう事だったのか」と一人で納得しちゃっているので、
なんだか与え手になれていないなーと反省はしているのですが。
でもなにより授業が楽しくてしょうがない(笑

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