お疲れ様です。春8期ネクスト水曜クラスのすみのです。
仕事の都合で最終レッスンと打ち上げを欠席するにあたり、挨拶と今後の事も報告する為FBに書き込んだところ、学長よりブログへの転載を勧められましたので、加筆修正を加えつつ転載致します。
バーズで1年間学び、芸能とは、表現とは、外へ自分をどうアピールすべきか等、『技術』よりもまず『意識』としてたくさんの刺激を頂きました。
バーズに入る前、学校説明会で「売れるための17か条」を聞いた時衝撃を受け、これは今の自分に必要なものだと確信し是非通いたい!と思ったのですがまさにその通り、沢山の『気付き』をバーズで得ることが出来ました。
どれもこれも大事な言葉ばかりなので、何が一番とは言えません。
それに、きっとバーズでの『気付き』は一人一人の現状(実力?今いる位置?)によって大きく違うと思います。
それを踏まえて、僕なりに得た『気付き』から今後の進路まで書かせて頂きます。
まず。自分は今までろくに『準備』をしていなかったのだと思い知りました。正確には「していたつもり」でいたのだと。
いつでもプロとして現場で最大限の表現が出来るよう、日々備えておく。コピーであったり、番組構成の分析であったり……。
そうした『準備』を普段からしておくのが当然で、業界の最前線で仕事をこなしている方々は常にやっているのだと肝に銘じました。
イチローとか、一流のアスリートの『準備』は壮絶ですよね。それだけやっても結果に結びつくとは限りませんが、やらなきゃ大記録なんか達成できないですよね。
そして、その『準備』を日々行う事で、少しずつ「自信」がつくという事。
自分はとても自意識過剰なので、未だにダメ出しとか評価を気にしてしまいます。それによってプレイヤーとして『提案』が出来ず、常に受け身の姿勢で居て、言われたことに応えようとしてしまいます。
それはそれで必要な事なんですが、それ故に無難な表現に終始してしまい結果的に「面白くない」と言われてしまう……という事に気がつきました。
しかしこれは自意識過剰なだけでなく、『準備』できていないから引き出しがないわけで、引き出しがないから「不安」が先に立ってしまう。加えて分析もしていないから、ダメだしは何を表現してほしいためのダメ出しなのかが分からない。普段から自分の表現を録音して聞いていないから、今自分がどんなプレイをしたのかも分からない。という、行き当たりばったりで運任せなやり方をしていました。
センスも無いのに。です。
センスがあれば、多少の事はセンスが光ってフォローされるかもしれませんが、僕はいわゆる良い声でもないし、際立って耳に(心に)残る”何か”を持っているわけではないので、もう研究して研究して研究しまくるしかないと気付きました。
そうやって少しずつ「自信」を付けて、堂々と『提案』できるようになりたいと思いました。
そこで、はたと考えました。自分は一体何が一番やりたいんだろう? 何を表現したいのだろう?
今まで声優として勉強してきて結果が残せず、ナレーションの勉強をすれば何か違うものが見えるかも…と思ってバーズに辿りついたわけですが、この『準備不足』だったと思い知った今、もう一度ちゃんと声優の勉強を『準備』して臨めば、何か変わるかも知れないと思いました。
そう思ったのがネクストに進級した直後くらいです。心機一転、ナレーションも演技も本気で見つめ直そうと決心してネクストに臨みました。
すると、その成果なのかどうかはわかりませんが、声優としての仕事やチャンスの機会が少し増えました。
自分は声優事務所に所属しているので、たまたまそういうタイミングだというだけかもしれません。ですが、先日ある音響監督の方から「最近少し変わったね」と言われました。
何となく、自分の中では手応えを感じました。
そして、仕事や現場の見学等の機会を頂くことが増え、自然と「どう演じるか」「演技で表現するとは」「諸先輩方は何をやっているか」といった事を考える時間が増えました。
バーズのメルマガでも「声優」と「ナレーター」の違いはハッキリと書かれています。それだけ、違う事をやっているという事もバーズで得た気づきの一つです。
そして、言い訳に過ぎませんが、自分は今、その両方をこなせるとはとても思えませんでした。
ナレーター業も声優業も両立している人がたくさんいるのに「出来ない」というのは正に言い訳ですが、そう思っても考えが変わらないという事は、やはり自分は「声優」になりたいんだと思います。
そこで、来季はバーズを休学することを決めました。
バーズで教えていることは、主にナレーションの業界で培ったノウハウだと思いますが、基本的に『準備』するというのはどんな仕事でも共通する事だと思います。
その業界のトップで戦おうとするなら当然必要な事。声優もしかり。
『準備』する内容や方法は少しづつ違うかもしれませんが、どうやっていけば良いのかを考え続けるのはナレータの『準備』も同じだと思います。
実際、バーズの講師陣は日々新しい学びを考案して、レッスン等で実践して下さっています。
そうやっていろんな立ち位置の人の表現を見たり、教えている人が何を言わんとしているか考えたり、「今」の流行は何かなどを考えていて、ある時「!」と何か閃くととても嬉しいです。ニヤニヤします。正しいか間違っているかはともかく、試してみたくなります。
こんな風に考えられるようになったのも、バーズに通ったからこそです。本当に、多くの『気付き』や考え方、ものの見方を教わりました。
まだまだ口先だけのひよっこですが、バーズで学んだ事を生かしてこれからも精進していきたいと思います。
学長、講師の皆様、そして一緒に学び、色んな『気付き』のきっかけをくれた級友の皆様。1年間、本当にお世話になりました。そして有難うございました。
※長文、大変失礼いたしました。加筆しすぎました(笑)