「ヒルナンデス!」のスタジオ見学をさせていただきました、伊賀崎です。
実はとてもラッキーなことに、藤本先生、スタッフの方たちのご好意で、続いて行われた四本木さんの収録まで見学させていただきました!藤本先生と四本木さん、そして1回目スタジオ見学時の逸見さん、3人の収録を通して見えたことをお伝えしたいと思います。
まず今回の収録で私はとても驚いたことがあります。 収録中、何度もプロデューサーさんが「この情報はどこからの情報だ?」「固有名詞の読み方はどこに確認した?」「値段公開の許可は取ったのか?」など、細かくチェックをしていました。全ての情報に対し、きちんと確認をとっている。ホテル1泊の値段を言うのにも許可がいる、なんてことを私は全く知らず、考えたこともなかったです。
授業の時、先生から「どうしてそんなに平たく読むことができるのか分からない」と言われたことがあります。今まで本当に何も考えずに読んでいたんだろうなと、この時感じました。実際読むときにそこまで考えるわけではないとは思いますが、原稿ができるまでを分かっているかいないかだけでも、表現が少し変わってくるのかもしれません。向き合う姿勢が違ってくる気がします。次の日のオンエアをみると、スタッフの方たちが集めてきた情報、確認や許可が必要な情報は、ナレーションでとても大切に伝えているように聞こえました。
途中、「ちょっとお待ちください」と言って、ディレクターさんが頭を抱え込んでぶつぶつ言い出す場面がありました。主語と述語が成立していないかも・・・、と1つの文を何度も口に出し、どんどん混乱していくようでした。他のスタッフの方も考え込んで何も言うことなく、結局はそのままの文章でいこう、となりました。学長や先生方からの話で、文章力があるといいというのは分かっていましたが、実際こういった場面を目にすると、文章力は常に磨いておかないと、という気持ちになります(^^;。
前回そして今回と、2回見学できて良かったと思えることがあります。
藤本先生、四本木さん、逸見さんの見学をした時に共通して感じたものがありました。
多少恐怖のようなものも感じるその正体はいったい何なのか?3人目の四本木さんの収録の時にやっと分かりました。それはナレーターへの「信頼」です!信頼できるナレーターにやってもらってるのだからそんなの当たり前でしょ、と思うかもしれません。1回目の見学の時も、ディレクターさんや他のスタッフの方々とのやりとりで、逸見さんが尊敬されていることは明らかでした。しかし、そういう単純なものではなく、見学して私が実際に肌で感じたものです。スタッフ一人ひとりが「この人になら任せられる」と信じている。スタッフ全員から発せられるナレーターへの尊敬の念のような、絶対的信頼感のようなものです。私が多少恐怖に感じたのは、自分がそういうレベルに程遠いからかもしれません。
これが売れている人が持っている要素のひとつなんだろうなと思い、「ナレーターとして売れるための17ヶ条」に当てはめてみると、在り方のうちの「人柄」にありました、尊敬されること!「ナレーターは一人なので、尊敬されないと任されない、17ヶ条で一番難しい!」とノートにメモしてありました。藤本先生、四本木さん、逸見さんのすごさを改めて感じました。
今回、本当に素晴らしい経験をさせていただき、感謝しています。
この見学を快く引き受けてくださった藤本先生、どうもありがとうございました!
そしてこういった貴重な機会を与えてくださった学長、沢山のことを学ばせてくれた四本木さん、逸見さん、ヒルナンデス!スタッフの皆様、本当にありがとうございました!