発声2を受けて

水曜ベーシックの栗原洋介です。
初投稿になりますよろしくお願いします〜

今年最後のレッスンは目黒先生の発声でした。
肺から送られた息が声帯を震わせ喉頭原音となり、咽頭・口腔・鼻腔で共鳴し、顎・舌・唇・歯・頬で形を変えて言葉となる。
声として言葉を発声する仕組みの辿る道を、体を使った実践の中で体験することが出来ました。

自分が特に引っかかった課題点は二箇所。
音の共鳴で響きを得る段階で上半身に力が入る。
これは長年にわたりだいぶ改善してきた部分ではあったけれど、まだ自由にはなれていないのでした。
下半身の支えに集中しながら、第七頸椎、後頭部、と音をピンポイントで響かせる努力をすることで、どうしても混じってしまうノイズ、つまり本来必要ない体の力みをより明確に感じ取ることができました。

もう一つの課題は、音の響きを言葉に変える段階で、響きまで変わってしまうこと。
普段練習を録音して聴くとき、音が高くなる箇所や通鼻音の時に音が浮ついてカッコ悪くなるのがいつも気になっていました。
下半身の支えをキープしながら、「おーきなーのーっぽのーふるどけいー」と呪文のように唱えると、目黒先生が、今抜けた、今響きが変わったと指摘してくださいます。
自分がやっているときは意味が分からなかったのですが、他の人を聴いていて気づきました。
自分の感じていたあのカッコ悪い音こそが、支えが抜けて響きが変わってしまっているポイントなのだと。
そう言えば松田先生もストレートナレーションのレッスンの時、響きの位置を一定にして、と何度もおっしゃってました。
響きが言葉に引っ張られてふらふらしてしまうことが、聞いていていかにも素人っぽい喋りの一要因なのですね。

で、ということは、私の課題、どちらも大事なのは下半身の支えということになります。
もちろん、発声は支えが大事!というのは今までもさんざん聞いてきた話ではあります。
ただ、発声全体として支えを持つようにという努力はしていても、それが抜けて発声が悪くなる瞬間にフォーカスを当てて潰していくような作業はしたことがなかったので、「ある程度出来てるっぽい感じなのになんでダメなんだろう」というところで止まってしまっていたのだと思います。

これを踏まえて、今後は途切れない一連の支えを得るために、日常の呼吸から支えをキープし続ける練習をすることにしました。
目黒先生、ありがとうございました!