アドバンス&土曜ベーシック 土屋恵美です!
2017年最後のベーシック授業は 目黒泉 先生の「発声」。
ストレッチ、響きのポイント探しから始まり、最後は実際の原稿でプレーするという実践的なレッスン。
濃密な内容の中でも 特に印象的だったのが「響き」と「対人意識」。
まず「響き」について。
学校の先生として働いていた私の声は<拡散>しがちで、特に口が大きく開くア行が拡散しやすい。
そこで登場するのが「対人意識」
私の場合は、数百人いる大講堂から、マイクという1点、さらにはテレビの前の視聴者へ意識を変える必要がある。
意識を変えた後は声の届け方。
真っ直ぐストレートに声を届けるのか、キャッチボールするかのような弧を描くように声を届けるのか、声で視聴者を包み込むように喋るのか。
レッスンでは、この3種類をペアになって実践した。
すると面白いことに、相手に届く手前で声が落っこちてしまったり、逆に頭上を 通り越していったりとコントロールが必要なのだ。
ドンピシャで声が届いたときには「きた!」という実感がお互いにあるので気持ちがいい。
私の気付きなのだが、相手へ伝えようと集中しているときには、自然と響きのいい芯のある声が出ていた。
失敗しないようにしなきゃ という自意識のなんと邪魔なことか。集中すべきは自分の内側ではなく、声を届けたい相手に だったのだ。
発声を通して、相手のことを思って 伝えることの大切さも学ぶことができた。
もっともっと たくさんの人に声を届けたいと強く思った。
目黒先生、貴重なレッスンをありがとうございました!