アドバンスクラスの村石です。
先週、田子千尋先生による「池の水ぜんぶ抜く」の本編MAを見学させていただきました。
ナレーションを読むのは田子先生なのに、見学というだけで勝手に緊張していたのですが、いろいろな想像が渦巻く頭の中に対して、現場で行われていることはシンプルでした。原稿ができて、ナレーションを収録し、映像をチェックして…みんながオンエアに向けて最善かつ最短距離を粛々と歩む、という感じでした。
MAといえばオンエア前の最後の山場でしょうし、大変な時間がかかるのでは…と勝手に思っていたのですが、1時間半足らずで終了してしまったので、そのスピードにも驚きました。田子先生と制作陣の方々との信頼関係が、滞りのない収録に結びついているのだなぁと感じました。
また、私は今回のスタジオ見学で、これまでバーズで教えてもらったたくさんのことを、実感を伴ったものとして再度学習できたように思います。
例えば、ネクストで受けた田子先生の授業では、原稿に書いてあるタイムのみを注視するのではなく映像に合わせたベストなタイミングで読むことや、映像によって読むスピードや間を調整することなど、とても具体的なアドバイスがありました。
当然のことすぎて書くのも恐縮ですが、今回の現場で、田子先生はそれらを全て実践されていました。それを生で見て、私は改めて半年前の授業を思い出し、本当の意味で田子先生の授業内容を理解したような気がしました。
私は、授業を受けていた当時は上記したようなアドバイスについて、「自分は理解している」と思っていたし、なんなら、指摘されたことがうまくできないときは「理解してはいるが、技術が伴わないからできない」のだと思っていました。でも、実は本当の意味ではわかっていなかったんだと思います。
理解とは、実感を伴うことだと思います。いかに田子先生が現場に即したことを仰っていたのか、いかにそれが、最前線で実用的な話だったのか。田子先生の授業だけでなく他の先生方が仰っていることも、全て最前線の現場で、先生方自身が日々実践し模索していることだったんだと、スタジオ見学を通して実感したのです。
こうして文章にすると、自分の意識があまりにも低かったことを露呈しているようで恥ずかしいですが…しかし、重要なことに気づく機会を与えてもらって良かったと思います。
田子先生、有難うございました!