伝わる読みとは何か

水曜モードの花海志帆です。
最近テレビを見ると年末特集が組まれたり、酉の市の中継があったりと、いよいよ2019年も終わるんかぁとしみじみ。熊手を買ってみたくなりました。

先日は目黒さんによる『現代報道の読み』のレッスンでした。
ブースに向かうまで原稿チェックに時間をかけている私たちに対し、「四の五の言わずやってみなさいな!」と、なんとも男前な喝っ!!そうしてブース大移動の火蓋が切られました。
どう読むかぐるぐる考え巡らせたところで、その短時間では力を引き出すことはできず、むしろそこで出たものが今の自分の実力なんですね。同じ原稿を読み直してみて今思い知らされました。(「準備が整ってから、順番は後のほうに…」という考えを改めた話は、次回に続く)

さて、報道の収録現場では、状況や人数の変更が直前まででてくるそうで、1センテンス・1ワードなんて差し替えもあるあるだそう。フラッシュと言えばその日起きた出来事の簡単な速報のこと。…その性質を考えたらそりゃそうですね。
差し替えがあった場合に「その前後を自分がどんなテンションで読んでいたか覚えておかなければ対応できない」という目黒さんの言葉に一同大ビビリ。
確かに以前サンプル収録で、ある部分だけリテイクした時その前後を覚えてないため苦労した経験がありました…(泣)

さらに、東京海上日動火災保険のイントネーションや、紫綬褒章・旭日小綬章など滑舌祭り上げワードにも気を取られ、「日経平均株価は連休前に比べて300円以上値を下げた」という文章も、「~円以上値を上げた」なんて超OUTな言い間違いに。うぎゃ
いろんな情報に触れていても、知らない言葉はもちろん、普段声に出さない言葉もある。ちゃんと内容を理解できてないものもある。

と、そんなフラッシュ報道への向き合い方を理解しながらも、目黒さんのストレートの美学を感じました。経済系の呪文のようなセンテンスであっても、自分ならどこを立てるか?ONを受けてどんなストーリーで読むか?画変わりのイメージが付きにくいテーマなら、どんな工夫をするか?など。

一番大事なことは「伝わる読みをすること」。モードに入ってからこの言葉がいろんな講師から聞こえてくるように思います。もちろん目黒さんからも。「意味を本当に理解していないと、効果的ではない読みをしたり、同じ節回しなったり、ただ読んでいるだけになって何も伝わらない」

伝わる読みとは何か。

このあと続くレッスン、2週にわたって同じことで苦しみました私ですが、この授業が自分のテレビの見方を改めるきっかけとなったことは間違いありません。まだまだ答えは出ていませんが、これからもこの課題に向き合っていきます。

それに、大江戸さんが言っていたとおり、アウトプットで気付くことってたくさんあります。今期は毎回ブログを書くという決意をしているので、書き溜めているレッスン分も、今後も頑張ります!

花海志帆でした!