毎週投稿するのが早すぎて、「土曜組にとってはネタバレなんですよね」とにこやかな北村さんから伺いました。春17期水曜コアクラスの工藤茜です。
土曜日受講の方や、録音して後で受講予定の方には申し訳ございませんが上げちゃいます。
※以下、授業の内容を含みますので閲覧にはご注意ください。
今日は墨屋那津子先生の「ナチュラルボイス」のレッスンでした。
スクールバーズの真髄、ナチュラルボイスとは
「心身がリラックスしているときに出る、コントロールが利く声」のことです。
授業内容は発声のチェックと身体の調律、呼吸の練習をして、最後にもう一度発声のチェック。
この内容はもちろん良いんです、良いに決まっているのですが、その中で、心に刺さる墨屋先生の格言がたくさん散りばめられていました。
帰宅しながら、寝るまでに録音した授業をもう一度聴いて、朝また聴いてしまいました。
まずは呼吸について、
無意識の呼吸だけでは浅い部分だけでの呼吸が繰り返され、深くに取り込んだ空気はいつまでも肺の中に残り、隠れ酸欠状態になっているんだそう。そんな状態でナレーションを読んでも、心地よくなんて聴こえませんよねと。
「隠れ酸欠」パワーワードでありながら、どうりで、先生方は深い呼吸ができているから、バーズの授業は肩が凝らないし、皆さんお綺麗なわけですよねと何だか違う部分も合点がいってしまいました。
そして、ナチュラルボイスはそれぞれ違って、音の高低もそれが与える印象もさまざまですが、
暗い内容だから暗くしようなど小細工しなくても感情や内容が乗る、伝わる声だそう。
ただ、作品との相性はあるので、やりたいことよりも向いていることを突き詰めていくようにとのこと。
以前習っていたボイストレーニングでもそれを目指していましたが全然体得できませんでした。
個人的におよそ2週間前に目黒先生にボイストレーニングをしていただきました。その際に呼吸が浅いことと、肩首周りの凝りが重症なので、リラックスできる方法や呼吸改善の練習法をたくさん考案していただいて、コツコツ続けています。そのお陰で息の位置が深く下りて、声が安定したことと、体調も頗る良くなりました。
今日墨屋先生にチェックしていただいて、まだまだ巻き肩や緊張など修正しなければいけない課題がたくさんあるのですが、ナチュラルボイスはその場だけでどうにかすることはできません。日々の過ごし方が出てしまう局面もあるので、自分に正直に、コンディショニングできるように基礎の練習を積み上げていきたいと思います。
やらない理由が見つからないくらい素敵なことを先生方がたくさん教えてくださるので、コツコツ続けます。
最後に、興味深かったアフターバーズでの一コマをご紹介。
アルバイト先で、声や話し方が原因で年齢より若く思われたことで、お客さんに必要以上に怒られる方の話題になりました。
そこで墨屋先生が仰ったのは「声は魔法ですから」と。
受け取り手は声や話し方が不快でも、その感覚自体が無意識なので、「顔が嫌い」「服装が嫌い」など別の理由で指摘することがあるというのです。これは逆もまた然りで、声や話し方によって、信頼を得たり、安心感を与えたり、得をする方向に作用することも十分に期待できるんだとか。
深く納得。思い返せば私自身、声が特異過ぎて喋ると奇異な扱いを受けるのが嫌で高校生の頃は気心の知れた友達としか口を利かず、黙ってダンスばっかりしていました。色々勉強して、今じゃこんなにお喋りですけどね!
スクールバーズでは本人にも周りにも優しい魔法を教えてもらえる場所のようです。
墨屋先生ありがとうございます!