おはようございます。春17期コアクラスの工藤茜です。
昨日の鈴木省吾先生の「CMの立ち位置」のレッスンについて書かせていただきます。
※土曜クラスの方はネタバレしますご注意ください。
ただテクニックだけで原稿を読むのではなく、その時その時の生の感覚を素直に受け止めながらナレーションをすることでより面白くできるという内容でした。
私は相変わらずトップバッターなので、ん〜?間を変えてみたけど、これで何ができたら正解なのか…と深くまでいけなかったのですが。
その後の約3時間の講義で納得。
そして、今朝ふと思い出しました。
数年前まで矢島正明さんが某声優養成所でナレーションのレッスンを担当されていました。
私がその養成所に入った頃にはもうお辞めになってしまい、受けられなかったのですが。先輩から肝の部分だけを教えていただいたことがありました。それは「何もしなくていい」ということ。
どういう意味だろかと。なるべくフラットに…?と思って取り組んで、軒並み外れて良いときもありましたが、先生方の指導内容はテクニックばかり。私も強い信念もないので、テクニックでいいのか、確かに感情で表現しても再現不可なので仕事には使えないか。そんな風に諦めて切り捨てていました。
俳優向けのスタニスラフスキーのメソッドも習いましたが、元々看護師という職業上感情を押し殺しているのでそこをどうにかしたかった講師の方針でもっと爆発!もっと爆発!な方向のレッスンでした。結果、爆発は分かりましたが、吹き替えでもナレーションでも使えない爆発だけをもて余すことになり。「そんな過去もあった」程度に引き出しにしまっていました。
で、今回の鈴木先生のレッスンで、あ〜!と気が付いたわけです。
恐らく、矢島先生の仰った「何もしなくていい」は、取ってつけたような表現はいらないからもっと素直に感じたままにやってみろということだったのではないかと。
そして、今回鈴木先生が指導してくださった、爆発しそうなものは抑える。その抑え加減も調整する。だから再現ができるということ。
素直でいい。白々しくしなくていい。ただ素直に、でも抑えてる根拠や力加減は感覚として意識しておく。
これはとても良いヒントをいただけたと何だかスッキリした朝を迎えました。
鈴木先生、皆さまありがとうございました。