おはようございます!ナレーターの久保多聞です。
いつの間にか2023年も年の瀬。
そして来年はパリオリンピックが開催!
前回の東京オリンピックから3年。
コロナ禍が完全に収束したとは言えませんが、こうして今まで通り開催出来る事はとても喜ばしいことです。
と言うわけで、
今回も前回に引き続きパリ五輪に向けたスポーツセミナームッシュ(男性)の振り返りを行っていきます!
今回は1日であおい洋一郎さんと狩野社長の授業を一気に2コマ!
両授業とも新たに気付かされる発見が沢山ありました。
さて、
私は試合・競技を観戦するのと同じくらい、
各選手へのフォーカスやアスリートとしてのドキュメンタリーを見るのが好きです。
華々しい活躍の裏でどのような戦略や苦労、そして喜びがあったのか。
この辺りが気になる方も多いかと思います。
"スポーツ"ならではの空気感をナレーションでより良く伝えるにはどうしたら良いのか。
個人的に計三回のこの「スポーツセミナー」でそれを追及してきました。
前回の上原さんの授業ではあえて作為的に間と緩急を使ってカッコ良く読むことを教えて頂きました。
しかし今回は「作為に囚われすぎてはいけない」というある種のカウンター的な要素を教訓として得られる授業でした。
まさに"バーズ"的で面白いです!
あおいさんの授業では過去の五輪中継番組で実際に使用された原稿を使ってのレッスン。
立てる所、捨てる所を的確に指摘し、情報をより良く伝えられる様助言してくださいます。
あおいさん曰く、
五輪中継においてはナレーションはあくまで"添え物"。
2時間以上ある中継の中でナレーションはホンの数分くらいの出番である。
その中で如何に期待感を煽れるか。
素晴らしいVTRの世界観を崩さずに如何にナレーションで盛り上げられるか。
究極のカッコ良さとは「如何に何もしないか」
非常に印象に残るお言葉でした!
後半の狩野社長の授業では事前にスポーツサンプルを提出しスポーツ番組を想定した模擬オーディションを行いました。
別の意味で非常に実践的なレッスンです。
まずは提出したボイスサンプルの評価を狩野さんと畠山さんから頂きます。
普段は狩野さんからのコメントを直に聞けるタイミングは少ないのでこれだけでも大変貴重な機会です。
ボイスサンプルで第一次審査を通過した人はブースを使った収録オーディションに進めます。
私は収録オーディションに進めましたが合格にはならず、
オーディション評価としては「俺やってる感が強くてスカしてる様だった」と何とも不甲斐ない結果に。。
自分ではあまり意識していなかったのですが「カッコ良く」やろうという作為がどこかに強く出てしまっていたのだと思います(^^;
計三回のスポーツセミナーを通して再確認出来たのは、
やはり目指すは"無意識有能"であること。
「センスとは知識である」
前回のブログでも取り上げましたが、
知識を入れたばかりはまだ知っているが出来ない"意識的無能"です。
その知識をしっかり落とし込んで意識すれば出来る"意識的有能"に、
そして最後は意識せずに出来る"無意識的有能"になること。
その段階を各々、上原さん、あおいさん、狩野さんからこのセミナーを通して教われたと感じています。
自分的に未熟なスポーツのリズム感や読みなどを勉強したく参加したスポーツセミナーでしたが、
より大局的なナレーション観を改めて確りと考えるきっかけにもなりました。
上原さん、あおいさん、畠山さん、狩野社長、お忙しい中貴重な機会を頂けて本当にありがとうございました!
皆様、良いお年をお迎えくださいm(_ _)m
ナレーター久保多聞