番組作りは「総合芸術」

 おはようございます!有馬記念で50倍を当てました、秋17期水曜モードクラスの工藤茜です。

 今日はナレーター大野さん×放送作家の村松さん×ミキサーの小枝さんによる「放送作家とコラボ」のレッスンでした。

 授業5日前にアバン映像と仮ナレ原稿と番組説明文から原稿を作るという事前課題が提示されました。私はハートウォーミングな食育バラエティを選択。自分なりの原稿を作って提出。そしてその原稿を授業当日に収録して、フィードバッグをいただくというレッスン。

 何か正解があると思って、一先ず似た系統のアバンを見比べて課題に臨みました。けれど、レッスンを受けてみて、原稿は基本ナレーターに当て書きされているということを知りました。つまり、確固たる正解はありません!ということで、今回は基本ルールと番組のキーワードを拾えているか、自分に合った原稿に整えられているのかということがポイントでした。

 当て書きされているとは…ミラーリングをしていると、一定期間に特定のナレーターさんの原稿ばかりを目にするので気が付きませんでした!ミラーリングの題材として合う合わないってそういうことも含まれているんですね。大発見でした。

 さらに、聴けば聴くほど、作家さんがワードを削って用意してくださった演出のための「余白」のありがたみを感じました。オートクチュールで作ってもらった原稿を200%活かせるプロにならなければと心に刻みました。さらに小枝さんからもミキサー視点での工夫や苦悩を伺いました。一つの番組を作るために集まった人材それぞれが精一杯の創作をしている「総合芸術なんだ」と認識できました。
 
 さて、ここから個人的な話ですが、声質的に「華・品・毒」なら「毒」でしかないけれど、間延びせずにアバンを読むならば張って巻くくらいしかできません〜と勝手に思っていましたが、講師陣からのご指摘で「普通に喋る方が生きる」のではないかという結論に至りました。思い返せば、声優の初仕事も20分淡々と純文学を朗読する空間音響のMAでした。そこが私の勝ち筋なのかも知れません。学長に「バーズの教えはナチュラルボイスだからね」ってニコニコされそうですが、分かっていなかった訳ではないんですよ!でもここまでナチュラルが求められることってあるんだなぁと深い気づきでした。

 今月、ボイスサンプルを録るのでご意見を取り入れて個性を生かせるように頑張ります。

 最後になりましたが、今回は「同じワードを連発しない」という作家ルールに気を付けて書いてみました。文章を書くのって大変ですね、今後は内容もしっかり噛み締めながらテレビ番組を見たいと思います!

 先生方、クラスの皆さまありがとうございました。