おつかれさまです、
“これぐらいの低音はよくいるんだよね”枠、17期秋コア水斉藤あずさです←笑
本日は、学長による《華品毒のある表現》。
華品毒…この言葉にはバーズで初めて出会いました。守破離で、スクリーンで見たときに、字面だけでもすごくわかりやすくて、かつかっこいい言葉だなと思いました。 いわゆる都会らしい洗練されたおもしろさってまさにこの3文字だよなぁ、なるほどなぁ…と納得したのをよく覚えています。
今日はその解説と実践でした。
【華】
・巻き、張り、大胆さ、パワフル、飛び込み、明るさ、楽しさ、DJ系のグルーヴ、若さ。
・声そのものの存在感。
具体例:バッキー木場さん、四本木典子さん
【品】
・気高い在りよう、センス、爽やか、きよらかさ、柔らかさ、丁寧さ、ウィスパー。
・華毒にも品は必要、品だけでは成立しにくい。
具体例:窪田等さん、池田昌子さん
【毒】
・批評する精神、エスプリ/笑い、ウィット、とぼける/色気、SM/ヒップホップ、パンク、ホラー。
・テキストの内容でも毒は出せる
具体例:佐藤賢治さん、杉本るみさん
まずは最果タヒ『青色の詩』を読んだ後に、華品毒の解説を聞き、
次いで日本国憲法前文や、(近藤サトさんのボイサンにも入っている)太宰治 の『ア、秋』も華品毒で読むことにトライ。
これがなかなか…スパッと満場一致で、自分の思った通りには伝わらない。
また、最後に読んだ『ア、秋』は、3つある段落のそれぞれを華品毒で読んでみましたが…これにもみな苦戦。華と毒が同じになってしまう人、3つとも同じになってしまう人も。 私はなんとか区別はつけられましたが、まだまだ表現を磨いていく必要があります。
日々のTVナレーション研究の中で、
・華品毒のどの要素か
・それがどんな風に映像を面白くしているのか
・どういう工夫で華品毒を表現しているのか
を考え、
・自分の声で実際にそれをやってみるとどうかを試して引き出しを作る
ことが大事だなと思いました。
また、今日のアフターでは、3人、ボイサンを流した方がいて、そのフィードバックの中でも、「もうひとつなにか、毒が必要」とか、「自然と読みに出る若さに面白みが感じられるからそれを育ててみよう」などと、華品毒観点でのアドバイスも頻出しました。 いかに、この”華品毒”が、”選ばれる魅力”に直結するのかが、とてもよく理解できました。
華品毒を、制そう!