『ナレーションは最後の関門』

春18期コアクラスの米山です。

先週は田子千尋先生の「ナレ知っとく!」のクラスでした。
ワイルド&セクシーという一度聞いたら忘れられない強烈な個性をお持ちの「千尋ちゃん♡」こと田子先生。
「自由に喋ればいいのよ〜」とフランクに仰る田子先生ですが、その「自由」とは凄まじい努力と工夫によって裏打ちされるものだということを実感した、貴重なニ時間でした。
最も印象に残っているのは『ミスだらけの原稿にチェックを入れて読む』というレッスン。初めての実技だ!と意気揚々と取り組むも、原稿のミスを見落とす、読み間違える、噛み倒す、で案の定散々な結果になりました。恥ずかしかったけれど、後悔はしていません!笑 でもそのショック療法(?)のおかげで「ナレーションは与えられたものを正確に分かりやすく読む仕事」という、うっすらとあった認識がガラガラと崩れ去りました。 じゃあナレーターってどんなお仕事なのか?
田子先生は『ナレーションは最後の関門』と仰っていました。
例えばVやテロップ、原稿等になんらかのミスがあった場合、番組作りの最後に声を吹き込むナレーターがそのことに気がつけば、間違った内容が放送されることはありません。 私は先生のお話で、ナレーションにできることはそんなに多くないと思っていた自分に気がつきました。
しかし「最後の関門」という視点でナレーションの仕事を見つめると、やることが多い!
ナレーターは紛れもなく番組スタッフの一員なのだ、当事者意識を持って取り組まなければならないのだ、という認識が私の辞書に追加されました。

そしてレッスンから一週間経った今、以前よりも視点の数が増えたことを実感しています。例えばテレビを観ているときにイントネーションや読み方を気にしたり、ちょっとした疑問をアクセント辞典で調べるようになったり、ナレーションだけではなくテロップや効果音との関係性にも目を向けるようになりました。 そうすると自分のできなさ加減に益々打ちのめされるし、同時に読むのもどんどん楽しくなってきています。
まだまだ見えていないところがたくさんあると思いますが、次週からもちょっとずつ視点を増やしていきたいです!