大いなる勘違い

 今年は梅雨入りが遅れている関東ですが、この季節になると、湿気で頭のボリュームが2倍になってしまう、天パーの教授の姿を思い出します。

 モードクラスの下牧です。

先日は、あおい先生の旬の実技のレッスン。ダンディーだけどとても厳しいと伺っていた上に、事前の原稿の提示がなかったので、ハラハラドキドキ。どんなにばちぼこに言われてもヘコたれないようにしようと強く覚悟を決め、向かったレッスンでしたが・・・

ばちぼこどころか、大きな勘違いを正してもらうことができました。

今回は、その場で配られたバラエティーの原稿を、軽く下読みしてから聞いて頂きました。

前回のレッスンで、「いい感じに気持ち悪かったです。」と言って頂いたことに気を良くし、今回も、バラエティーだし、気持ち悪めの変わった感じで行こう!と読んでみたのですが、

なんと!先生曰く、「変わったナレーションをすることが、バラエティーのナレーションではない。」

 そうだったんだ・・・。

 調子だけにとらわれて、一番大切な、内容を伝えることがおろそかになっていました。どこをたてるかということも、どこか機械的なたて方になっていて、心がなかったなと反省。

 また、たてることろ以外の捨てるところは、適当に読めばいいと誤解している人が多いけれど、そこも、はっきりとしゃべらなければいけないと聞き、それこそまさに私。捨てる部分をも、粒だててはっきりしゃべるという意識がなかったことに気が付きました。

 そして、粒だてるためには「母音」が大事。これは、これまでのレッスンで気づかされていたところだったのですが、あおい先生のようなベテランの方でも、母音の練習は毎回しっかりしていて、しないとぼんやりとした音になると聞き、改めて大切さを痛感しました。

 自分でもここ最近、母音に気をつけてみると、それだけで、声の響きも変わったような気がしていたのですが、レッスン中に、母音の練習をしてから、同じものを読むと、別人のように読み方が変わる方が何人かいて、母音が大きなカギになるのだと実感しました。

 アフターでは、レッスン中には知ることのできなかった、先生の私生活のお話を伺うこともでき、それがまた、ナレーションにもにじみ出ているのだと感じました。今回のレッスンで勘違いがしっかりわかりましたので、次回のレッスンまでには、改善させたいと思います。