2024年も年の瀬。
この年末皆様いかがお過ごしでしょうか?
おはようございます!
ナレーターの久保多聞でございます。
今回は『ストレートの多様性セミナー』ラスト授業、
12/21のよしいよしこ先生のレッスンを振り返ります。
私が入学した14期秋当時のコアクラスでは3コマの授業を担当されていたよしい先生。
実はこのストレートセミナーに応募した理由の一つによしい先生の授業を再び受けたいというのがありました。
コアクラスぶりに受けるよしい先生の授業。
以前に受講した頃と比べて、果たして自分の中でどんな落とし込みの違いがあるのでしょうか。
今回のレッスン原稿は「皇室もの」と「社会派ドキュメント」という、
これまでのセミナーで扱った題材とはまた違った毛並みの原稿。
ここでも初回の目黒先生の授業のように2種類の原稿で「切り替え」が必要になってきます。
まずは「皇室もの」。
滑らかに聞かせるために、文節ごとに一つの意味のまとまり以外では切らず一息で読む練習をしていきます。
さらに母音だけを少し長め発音することによって急いでいるようにも聞こえないという、ある意味裏技の様なテクニックを教えていただきました。
これがVPなどにも使える技術なのだそうです。
これにはフラット読みの要素があり墨屋さんのNHKメソッドにも通ずる技術です。
そして「社会派ドキュメント」の方は、
緩急を付けるか、切りながら坦々と読むか2通りのセオリーがあり、各々選んで読んでいきます。
内容がやや重たい原稿でしたので山本先生の時で習ったような緊迫感が必要になります。
よしい先生は受講生一人一人の読みに対して、その人の癖や特徴を的確に捉えた助言をしてくださいます。
こうして振り返ってみるとよしい先生のレッスンはまさに今までのストレートセミナーの集大成のような授業だったと思います。
木曜クラスはレッスン順が違っていたようですが個人的にはラストに受けられて非常に良かったと思います!
今回の「ストレートの多様性セミナー」では各先生方から本当に"多様"なストレート論を教えて頂きました。
墨屋先生からはNHKメソッドに則った"ストレートの型"を、
一方で宮島先生からは「"ストレート"という言葉に囚われるな」というある種のカウンター的な要素を、
目黒先生や山本先生からはそのジャンルの"切り替え"の重要さを学び、よしいさんからはその集大成のような授業をしていただきました。
まさに"バーズ"的です!
計5回の授業を受けて感じたのは「ストレート」という小分類はあれど、
結局ナレーターの一番の本分は、番組やディレクターの意思や要求を汲み取ってナレーションを提案する事なのです。
究極そこに「ストレート」も「バラエティ」も無いのかも知れません。
要は"与え手"であれという事。
ストレートの競技理解やスキル強化をしたくて参加した今回のセミナーでしたが、
結果"ストレート"だけでなく、より大局的なナレーション観を改めてしっかりと考えるきっかけにもなりました。
レッスンしてくださった目黒さん、墨屋さん、健太郎さん、宮島さん、よしいさん。
そしてセミナー企画をしてくださった畠山さん、義村学長。
お忙しい中貴重な機会を頂けて本当にありがとうございました!
皆様、良いお年をお迎えくださいm(_ _)m
ナレーター久保多聞