こんにちは、小泉元生です。
山上先生の「バラエティの基本」のお話です。
授業中、頭突きを食らった時に、
「あっこれは必殺技だ」とズバッと感じました。
他の人は頭突きを食らっていなかったので、
食らった私が感じた事を書きます。(実際には当たってないですよ!)
この頭突きというのは、
ガチでダメージを負わせようと言うものではなく、
いわゆるプロレスの頭突きです。
技が決まった瞬間に観客が「オオーッ!!!」って歓声をあげ易いように、
「今から頭突きをしますよ!」みたいな前フリをいれる!
アバンも一緒なんだ!!
といった流れだったと思います。
でも私はプロレスは詳しくないので、
「ファイナルフラッシュ」
で例えたいと思います。
ファイナルフラッシュとは!
アニメ・ドラゴンボールで、完全体になったセルを倒すべく、ベジータが放った必殺技です。
こんなエネルギー波を出したら地球もヤバいんじゃないか?という程の大技ですから、
ベジータ「ファイナルフラッシュ!!」
完全体セル「ぐわああ!」
とはなりません。
ベジータ「デァアアアアハアアアアアァァァァア!!!」バリバリバリッ
トランクス「やめてください!地球がァァ!地球そのものがァァ!!!」
クリリン「逃げろットランクス!」
完全体セル「・・・」
ベジータ「ファインナルゥゥッッ!!!! フラアアアアァァァッッッ!!!!!」カッ!
完全体セル(ッッ!)
ズバアアアアン!!!!!!!
こうです!
どうでしょうか、
技のヤバさを解説をしてくれる仲間や、
なぜか避けようとしないセルから、
「いまからすごい技を出しますよ」という視聴者とのお約束が見えてきますね!
技を食らって右上半身が消し飛ぶ前のセルの表情を見せるのも大事なお約束。
セルの「ヤバい!」って顔をみたテレビの前のちびっ子は、
「ヨシッこれは絶対決まった!」って思うはずです。
必殺技の前に約束をしないといけないので、CMあけて不意打ちで、
「ファァインナルゥゥッッ!!!! フラアアアアァァァッッッ!!!!!」
という展開は絶対ありません。
ファイナルフラッシュだけカッコ良く言ってもダメなんです。
カッコ良く見せる為の段取りが必ずあります。
これは元気玉でも、邪王炎殺黒龍波でも、ペガサス流星拳でも絶対に同じです。
今回の原稿、「ミラクルビジョン」も同じこと。
番組タイトルは絶対にカッコ良く決めたい必殺技なので、固い固い約束があるんです。
もっと言うと番組全体の流れもお約束であふれていますよね。
そんな「バラエティの基本=お約束」
が色濃く表れるアバンを身を以て体験することができた授業でした。
(頭突きは実際には当たってないですよ!)
(はじめ「アバンだし技はアバンストラッシュで書くぞ~~!」って思いましたが、ややこしくなったのでやめました)
タイトルコールは必殺技!?
