コピーセミナーを終えて

コピーセミナーを受講した約1ヶ月。
これまで、こんなにも同じ原稿を読み返したことはなかった。
こんなにも、人のナレーションに耳を傾けたことはなかった。
こんなにも、自分の声を何度も聞き返したことも、なかった。
全5回のセミナーの初回を欠席してしまった私は、山上先生の座学からスタート。
そこで、既に他の受講生が書いている通りの衝撃を受ける。
コピーに対する姿勢が根本的に違っていたから。
「うん、なんとなく、それっぽいんじゃない?」
その程度の練習で臨んでしまった、大江戸先生の回では、用意した1分半の原稿の15秒ぶんしか読ませてもらえないという、散々な結果だった。
後から録音を聞き返してみると、こんな程度でコピーしてきましたと披露してしまったのか、それっぽくもなんともない、とおぞましいほどの出来・・・
この悲惨な経験から一音一音に向き合う練習を開始、とはいえ、そんなに簡単に習得できるはずもなく、続く藤本先生のレッスンでも、厳しい言葉をたっぷりいただく。
表現することはできなかったけれど、先生の指摘する箇所に印はついている、気づきはできているんだ、聞く耳は養えてるんだ、と自分を鼓舞することで精一杯。
再び、お手本を聞き、録音しては聞き返して、違いを確認する~の繰り返し。
スロー再生がすごく役立った。お手本はもちろん、自分のプレイもスローしてみた。自分のダメなところも浮き彫りになる。そうなのか・・・
気づきは出来るけど、やっぱり再現できない、才能ないのか・・・自問する日々。
そんな私の状況を知っているかのように、最終回のあおい先生は救いの言葉をかけてくださり、1ヶ月、同じ原稿に向き合ったことが、少しだけ形になったか、も、・・・(と今は思いたい。)
しかし、原稿初見のあおい先生は、私よりもずっと深い分析をされていて、気づきが出来てると思ってる自分もまた錯覚であったことを思い知らされる。生理も道理も、まだまだでした・・・
はぁ~、1分半に1ヶ月を費やした。
でもこれはアバンで、本編はあと28分くらいある。本編のドラマチックなストーリーを彩るナレーションは、さらに奥が深いのだ。
でも、あのきらめき、純粋さ、疾走感・・・・真似した~い。
今回、コピーセミナーを受講して、自分がいかに「なんとなく」読んでいたかを知り、またトッププレイヤーの表現にはすべて理由があることがわかった。
自分のプレイだけでなく、他の受講生の選んできた様々なナレーターの表現を聞き、またそのコピーや先生の分析を聞けたこともとても良い勉強だった。(物まねをしている人のマネをすると特徴をつかみやすいとうが、まさにそんな感じ)
また、他のナレーターさんをコピーした時、先生方にダメ出ししていただきたいなー。このセミナー、中毒性があります。
今度は、女性の先生の意見も聞いてみたいな。
最後に。
本人を目の前につたないコピーを何度も披露して、すみませんでした。
ずっとイヤホンで繰り返し声を聞いていたので、本人にお会いするとちょっとドキドキしてしまいます。
山上さんの「オリンピアン」をコピーした ベーシック沢井

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