マネージャーにボイスサンプルを聞いてもらうということ

おはようございます。秋17期モードの北村です。

まだまだ寒い日々が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?

1月中旬にスタジオバーズでボイスサンプルを収録したので、2月3日のアフターバーズでマネージャー陣に聞いていただきました。

どういう評価をいただいたかの前に、在学生は知っているけどブログでは明かしていないことを一つ。

私は生まれつきの目の病気で、今は全盲です。一昨年に縁があって学長とお話しさせていただき、春17期よりスクールバーズのお世話になっています。

なぜ今までここで書いてこなかったかというと、「自分を知らない人には普通のナレーターに見られたかったから」というのと、「自分がバーズの中では異質な存在だから隠さなければ」と思っていたからです。いや、SNSで発信してるし、隠すも何もないんですけどね、一応ここはバーズ公式ブログ出し……みたいな(笑)。

さて、ボイスサンプルにいただいた評価は、狩野さん、武信さん、畠山さん共通で、「全盲のナレーターを冒頭に持ってきたほうが良い。なんなら、普段の収録はどうやっているか、どんな準備をしているかなどを伝えるようなボイスサンプル兼自己PRの構成にしてみては?」でした。

たしかに、今までも業界の内外を問わず、「全盲」を前面に押し出したほうが良いというご指摘はたくさんいただいていたんです。そのたびに「でもな、自分がディレクターだったら『全盲』なんて言われたら不安で呼ばないだろうな……」と思っていました。その点を質問したところ、畠山さんから目からうろこな答えが。

それは、「『全盲のナレーター』に興味を持ってくれるクライアントがいるはずなのに、それを押し出さないのは単純に機会損失じゃない?」

たしかに……。機会損失になるという発想は今までありませんでした。

でも、今までを振り返ってみるとそうなんです。もちろんバーズも。最初は「こいつ、本当に大丈夫?」と、だれしも思ったと思うんです。それでも、私は飛び込み営業をしたわけではないので、メールを読んだだけとか、ウェブで情報を見てサンプルを聞いただけとか、直接会う前に「なんか面白い」と思って声をかけてくださった方が私の周りにはたくさんいるはずなんです。

であるなら、やっぱりそのスタイルで勝負するべきですよね。

ちなみに、全盲を前面に押し出さない理由がもう一つ、「全盲の○○」としてメディアに注目されると、本人の実力とは解離して持ち上げられることがあるというのもありました。ただ、今の自分には土台がちゃんとあり、その心配をする必要はないだろうと、そこだけは自信を持って言えます。

で、ここからが本題です(笑)。このやり取りを通して、なぜマネージャーにボイスサンプルを聞いてもらうことが大事なのかが分かりました。

それはつまり、「マネージャーとの共同作業の数だけ売れるサンプルが作れるから」ではないかと。(言い切るの怖い……笑)

自分じゃ100点の提案なんてできなくて、精々70点ぐらいだと思うんです。それを100点に近づけるためにマネージャーにボイスサンプルを聞いていただき、方向性をすり合わせる(実際は100店のサンプルなんて存在しないと思いますが)。ベストテイクを厳しく駄目出しされることもありますが、それはそれでしっかり受け入れる。

そんなすり合わせができる環境がスクールバーズには整っているんだと、再認識しました。猪鹿蝶にエントリーしても、在学生じゃなければ評価を聞きにいけないですしね。

こんな良い環境で過ごせるのも、残り1年と少しです。スクールバーズの環境を生かしながら、在学中に皆さんに良い報告ができるよう、引き続き頑張ります。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

本日も笑顔120%な1日を。