先週のブランデイング、山上トモ先生による「ディレクション視点」を振り返ります。
残念ながら今回は体調不良でzoomにて観劇しておりました。
今回の骨子は「ディレクションのすれ違いを身をもって体験しよう」
それぞれプロデューサー役、ディレクター役、ナレーター役を担当。プロデューサーが番組イメージをディレクターに伝え、それをディレクターからナレーターに伝える伝言ゲームの過程で何が起きるのか?をエチュードっぽくやってみよう、と言う試みでした。
4チームに分かれての公演でしたが、それぞれ個性的なスタッフが登場。
例えば、善意で暴走しちゃうタイプのDの場合、良かれと思い、さらに良くしようとディレクションを加えた結果、混乱し、悪くなっていってしまう・・・など。
重要なのがディレクション側は、ナレーションのプロではないし、表現のプロでもない、と言うこと。なのでプレーヤーの生理は理解できない、ということ。
「理解りあえる」はニュータイプにしかできないことで、
我々はディスコミュニケーションを前提とする必要があるようです。
なので1つ1つのニュアンスに振り回されず、要点(深層ニーズ)を掴み、「明るく」「ゆっくり」「元気に」などとざっくり捉えて、振り切って大胆に表現する。
これが「ディレクションには応えず、超える」を実現することになり、例えそこで大きく外してその現場は失敗したとしても、記憶に残ることで次の現場に繋がる可能性が出る。
客観的に見て思ったのは、ナレーターがスタジオに入る際の挨拶にも大きく左右されるなと思った次第。
「新人だから丁重に」と思って入ると、相手より気持ちが下回ってしまい、余計に「応える」マインドセットになってしまうなと。
アメリカと中国の首脳会談のように、どちらが先に握手を差し出すかという、些細な駆け引きがここでも重要なんだなと思った次第です。
「態度は真摯に、心は太々しく」
山上先生、前回今回とサービス精神に溢れたユーモラスな授業、ありがとうございました!
17期秋ブランディング
堀川輝幸