地方のアナウンサーって言わないで・・・

先日、自宅のプリンターで原稿をコピーしていたら、5ページ目と6ページ目の間に、おそらく、小豆大の黒い虫が1円玉大の大きさにプレスされて出てきました。しばらく原稿に向き合うことができませんでした。人より少し怖いものが多いモードクラスの下牧です。

先日の相原先生のレッスンは「ゴキゲンナレーション」。読みにいってる感じではなくて、押しつけがましくない、余白のある読みとのこと。よく言い当てた、イメージしやすい、わかりやすい、いいネーミング!私もそれを目指しているんです!と共感。

しかし、いざやってみると、「それはただ読んでるだけの素人の読み」と言われました・・・。

普段から、うさんくさくなりたくないな、というのが常に頭にありまして・・・、

地方局のアナウンサーだった時も、お店を訪ねるロケなど、本当に辛くて・・・。だって、本番前にお店の中、入ってるんですよ。全部見ちゃってるし、なんなら、店長とおしゃべりもして、コーヒーを一杯ごちそうになったりしちゃってて・・・。

それなのに、本番になった途端、「わ~、素敵なお店ですね~、あ、店長さんですが?はじめまして~。」的なことを言わなきゃいけない雰囲気だったりするわけです。何をやってるんだ、私は。うさんくさい。と落ち込む日々。歳を重ねるごとに、自分なりの解決策を見出しはしたのですが。

ただでさえ、やりすぎると、「地方のアナウンサーみたいに○○い!」と言われそうで、(これ、ちょっと傷つく)その結果、ただ読んでるだけみたいになっちゃうようなのです。

ミラーリングをしていると、ごく普通に読んでいると思っていた部分が、プロの方だと、思っていたより、音域を広く使っていて、びっくりすることがあります。でも、それを自分でやってみようとすると、なんだか、うさんくさげ、というのが続いたこともあるのかもしれません。どうも、うまく感情が込められていないような。

バーズに通って、初めて聞いた言葉のひとつに、「ニュアンスをつける」があって、今回も、このニュアンスをつけることが大事ということだったのですが、これが、私の中で大混乱。いつもどういうことなのかが消化不良。でも、節をつけるとか、しゃくりあげるとか、声色を使うとか、主観でしゃべるとかとは違うもので、ニュアンスを乗せるだけなら、やりすぎになることはない、というお話を聞いて、少し、腑に落ちたので、

今回は、やりすぎないというレッスンだったとは思うのですが、私としては、逆に、もう少し恐れずにニュアンスをつけてみよう、しっくりくるニュアンスの付け方、ゴキゲン感を研究してみようと思った夜でした。