コピーとは。?ここからスタート?

水曜Bクラスの目黒です。

山上先生の新レッスン「TVナレーションの分析〜コピーを深めるエクササイズ〜」を終えて、
いくつか教えていただいたエクササイズの中から、コピーの心構えとも言える書き写し、
そして番組のキューシート作成による道筋確認をご紹介します。

毎日2分!ところが一度始めると黙々と作業するところ日々数時間。

やればやるほど実感が沸いてくるのです。
コピーができていない、コピーするってこういうことなんだ。

まずは、正面からの文章写し。

山上先生からの指示は「字を写していただきたい。」
いかに言葉通りにできていなかったかを実感します。

正面から写したものが、左奥。
ゆっくり、丁寧に書いてはいますが、それは「自分の中の丁寧」の先入観。
つまり、まったく原型を写せていない。

そして、文章を逆さに見ながら写す。
上部写真の手前です。

赤丸の「―と呼ぶ」は、一番最初に書いたもの。
形は忠実に書こうとしたものの、実物よりも大きい。すでに写しではない。

やり方:天地逆さにして移す。文字を目の見える「形」のまま写していきます。​
文字の大きさ、間隔、行間、極力同じになるように写します。

​※奥が原本。手前が自分で書き写したもの。

以下、書き写しながら気がついたこと。

①人はそれを乱世と呼ぶ-。=一文字ずつとめはねはらいをきっちり書く。が、力んでいる。文字が濃い。
②強い者だけが生き残る時代。=1段目を折りたたみ、2段目に近づけてかいたため、上の段とずれている。部分だけを見て全体が見えていない。
③弱い者は虫けらのように踏みつぶされ=最上段に列を合わせ軌道修正。骨組みから書いて肉付けをする方法を思いつき若干のスピードアップ。
④人の命もまたはかない。=ここで文字の濃淡の違いに気が付く。原文は文字色薄い。正確に見えていない証拠。
⑤-花の命ははかない。=①~④を踏まえて一番原型に近いと思われる。
⑥第一章 生き残りの掟=文字の濃さ、上線もフリーハンドながらできるだけ忠実に仕上げる。

終了。

目を凝らしてよく見ること。
あるがままに正確にとらえること。
一ミリもずれないように仕上げること。
自分の先入観で見ないこと。

いかに自分が写せていないかを理解しました。

続いてキューシート作成。

細かく細かくシートに書き起こして行くことで、道筋が浮かびあがってくる。
映像がこんなにも語っていたことに気づく。
そしたらこういうナレーションになると腑に落ちる。
道理を知って生理を知る。

繰り返し何度も映像を見ることで次の発見、一回では聴き取れなかった音や画など、どんどん隙間を埋めて行ける感覚です。

見えないことがたくさんありすぎて5分ほどの映像に所要時間5時間。

夢中になりました。

次に、テロップやスーパーも、出来る限りOAに合わせたカラーにしてみる。
あれこれ追加し過ぎて明後日の方に行ってはいかん(^^;;
と思いながらも、スタッフの方が強調したかった箇所とか見えてくるからおもしろい。

5分のVTRに比べて30分番組はかなり手強い。まるまる2日。写真はまだ途中。


文字に起こすだけで数日かかるのだから、番組を形にするスタッフの皆さまの苦労を考えずにはいられません。

キューシートを作成してみて見えてきたこと。
また、今後トレーニングになりそうなこと。

・次のONに合わせてNAを合わせる絶妙なパス。

・映像の切り替わりにNAを合わせた絶妙なタイミング。
絵変わりと読みのタイミングは、結局ナレーション録りのあと機械的に直すので、理解するだけはして、囚われないでね by山上先生。

・BGMやSEの入るところをよく聴くことでドラマをイ
メージすることができる。
頭の中で鳴らしながら読むこ練習になる。

・シチュエーションを一つずつ文章化することで、何をしているところなのかが明確になる。
絵がわりをイメージしながら読む練習になる。

・人物の目線や配置、カメラの撮り方などどうしてこう撮りたかったのかなど推測できる。

・細部を見て、さらに全体を見て、番組のテーマやドラマ、伝えたかったことを探ることができる。

etc.etc.

この他、大江戸さん、逸見さん、四本木さん、藤本さん、
それぞれのナレーションのスロー再生や逆再生することで、細部を聴きやすくこんなにも細かい技術が使われていることがわかりました。
繰り返し聴いて丁寧になぞっていきます。
貴重な音を聴かせていただきました。
ありがとうございました。

オプションの中の一部のエクササイズをご紹介しましたが、ここまではあくまでも準備。
ナレーションのコピーはここから。
方法を学んだら、自分なりに工夫して繰り返し消化して行けるようにしたい。

コピーは目的ではなく、あくまでも技術や表現を自分に落とし込むこと。
落とし込むために正確に入れないといけない。

「できることは停滞、できないことは可能性」

ここから再出発します。

山上先生、ありがとうございました!

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