仕事をとれるサンプルには「理由」がある

おはようございます。最近、何人かの授業レポートがブログよりインスタに流れてちょっぴり寂しい、春18基ブランディングの北村です。 いや、いいことなんですけど、なんか俺取り残されてる・・・? みたいな?

少し前の話ですが、5月18日は狩野社長の「トップサンプル」の授業でした。
狩野社長視点で「これは良かった」と思うサンプルをひたすら流しながら「どこが良かったのか?」を開設していただきました。
まとめると、

1. 同ジャンルの番組を「○○さん(そのボイスサンプルのナレーター)」が読んだらどうなるかが想像できる
2. 名前を覚えてもらう工夫がある
3. 同じく、ナレーター自身の特徴を覚えてもらう工夫がある
4. ある程度仕事をした人ならオンエアのつなぎあわせも有効

というところだと思います。「名前を覚えてもらう工夫」については、桑原さんとかまさに「そうだろうな」と思っていたのですが、一番衝撃的だったのは一つ目に挙げた「想像できること」です。
私自身は、ボイスサンプルというとクリエイティブの一部でオリジナルにこだわりたい派なのですが、起用したあとを想像してもらうという意味では既存の原稿を使うのも一手なんだろうな・・・と思いました。

スタジオバーズを利用したことがある方ならわかると思うのですが、サンプル収録の申し込みをすると、希望のジャンルにあわせた原稿がたくさん送られてきます。そういうリソースもうまく活用しながら、ボイスサンプル作りに励む必要があるんだろうな・・・と、ボイスサンプルに関する考え方を変えるきっかけになりました。

狩野社長、とても実りのある授業をありがとうございました。

それでは。本日も笑顔120%な1日を。

大いなる勘違い

 今年は梅雨入りが遅れている関東ですが、この季節になると、湿気で頭のボリュームが2倍になってしまう、天パーの教授の姿を思い出します。

 モードクラスの下牧です。

先日は、あおい先生の旬の実技のレッスン。ダンディーだけどとても厳しいと伺っていた上に、事前の原稿の提示がなかったので、ハラハラドキドキ。どんなにばちぼこに言われてもヘコたれないようにしようと強く覚悟を決め、向かったレッスンでしたが・・・

ばちぼこどころか、大きな勘違いを正してもらうことができました。

今回は、その場で配られたバラエティーの原稿を、軽く下読みしてから聞いて頂きました。

前回のレッスンで、「いい感じに気持ち悪かったです。」と言って頂いたことに気を良くし、今回も、バラエティーだし、気持ち悪めの変わった感じで行こう!と読んでみたのですが、

なんと!先生曰く、「変わったナレーションをすることが、バラエティーのナレーションではない。」

 そうだったんだ・・・。

 調子だけにとらわれて、一番大切な、内容を伝えることがおろそかになっていました。どこをたてるかということも、どこか機械的なたて方になっていて、心がなかったなと反省。

 また、たてることろ以外の捨てるところは、適当に読めばいいと誤解している人が多いけれど、そこも、はっきりとしゃべらなければいけないと聞き、それこそまさに私。捨てる部分をも、粒だててはっきりしゃべるという意識がなかったことに気が付きました。

 そして、粒だてるためには「母音」が大事。これは、これまでのレッスンで気づかされていたところだったのですが、あおい先生のようなベテランの方でも、母音の練習は毎回しっかりしていて、しないとぼんやりとした音になると聞き、改めて大切さを痛感しました。

 自分でもここ最近、母音に気をつけてみると、それだけで、声の響きも変わったような気がしていたのですが、レッスン中に、母音の練習をしてから、同じものを読むと、別人のように読み方が変わる方が何人かいて、母音が大きなカギになるのだと実感しました。

 アフターでは、レッスン中には知ることのできなかった、先生の私生活のお話を伺うこともでき、それがまた、ナレーションにもにじみ出ているのだと感じました。今回のレッスンで勘違いがしっかりわかりましたので、次回のレッスンまでには、改善させたいと思います。

 

黒蜥蜴

 先日、アイシャドウを買いました。色の名前が「黒蜥蜴」色でした。

 目元は黒蜥蜴、モードクラス下牧です。

 先週は、大野先生のレッスン。放送作家の村松先生も来てくださいました。

 今回の課題は、1分ほどのテロップ付きのアバンのナレーション原稿を考えてくるというもの。あらかじめついている必要最低限の仮ナレを膨らませるわけですが、色々と言いたくなってしまう私は、ナレーションがキツキツになりがち。

 でも、キツキツだと、高低が付けにくいし、個性が出せない。そもそも、考えるべきは、視聴者のこと。私が言いたいことを詰め込んで楽しくなっていてはダメなわけで。視聴者が参加できるように、考える余白を作ってあげることが大切とのこと。すぐ、自分が、自分が、になっちゃうからな・・・。

 おいしいものを「おいしいんです。」と言って終わらせてしまうのではなく、見ている人に、「おいしそう!」「食べてみたい!」と思わせてこそ、食いついてもらえるわけですよね。

 これは、ボイスサンプルをつくるにあたっても、とても重要なことだな、と感じ、それを踏まえた原稿づくりに意欲がわきました。

 今回は、自分で作ったナレーションを、ブースに入って収録してもらいました。ブースに入ってマイクに向かうのって、本当に最高の気分です。

 大野先生からは、「いい感じに気持ち悪かったです。」とコメントを頂き、村松先生から、「業界では誉め言葉です。」というフォローまで入れて頂くという、私の中では、最高に贅沢な評価を頂きました。

 もう少し、語尾を工夫できるよう研究しながら、ボイスサンプルづくりに励みたいと思います。

ゴールドクイーン

 母音強化中のモードクラス下牧です。

 最近、街なかを歩くときには、目に入った看板を、母音に気をつけながら読み上げているのですが、気づいたら、オトナのお店の看板ばかりを連呼していました・・・。非常に恥ずかしい思いをしたのですが、あの手の看板は、のばし棒が多く入っているので、良い訓練にはなりました。

 さて、先週は、よしい先生の「報道の読み」のレッスンでした。

 報道というと客観的に読まなくては、ストレートに読まなくては、と思うあまりに、起伏がなくなりがちに。報道の中でも、グルメや衝撃映像的なものでは、ある程度出せる緩急が、普通のニュースとなると、どうも活かせていない。ナレーターは、アナウンサーと差をつけていかなければいけないわけで、そのあたりの意識が欠けていたなと反省しました。

 今回学んだのは、ストレートの中でも高低がつけられるということ。さらに、変化をつけようとすると、どうしても高くしようとしがちだったのですが、音を上げなくてもしっかり出したり、強く出したり、圧をかけたり、パンチのある音を使ったりすることで、変化が付けられることがわかりました。

 また、緊張感を出すためのテンポアップする読み方などを、生で聞かせていただくことができ、とても勉強になりました。OAや動画で聞くのとは違って、音を出す姿までも間近で見せて頂けたことで、自分の中に深く入ってきた感じがしました。

 アフターでも、自分とは真逆の方の読みをミラーリングしてみたら、わかることがたくさんあったというお話や、その時はしっくりこなかったミラーリングでも、少し時間をおいて、寝かせてから、もう一度やってみると、意外と身についていたものがあったりするなどのお話も伺うことができ、試してみたいことがたくさん出てきたレッスンでした。

私は水鳥です。

 この間、スーパーで大根を買ったのですが、はじめに1本、かごに入れていたにもかかわらず、会計前になぜかもう1本入れてしまい、会計した時には、大根を2本も買ってしまっていました。そろそろはじまったのかもしれない・・・。モードクラス下牧です。大根は2本ともおいしく頂きました。

 先日は、松浦先生の情報とバラエティのレッスン。

 「弱い映像をナレーションで派手に色付けして下さい。」がお題でした。

 引き算のナレーションは、Maxを知った上でないとできないということで、大胆にやってみましょう、というもの。

 派手というと、常に元気でキラキラで・・・というイメージが強かったのですが、メリハリを大胆につけることが派手につながるんだと実感。

 表情の落差が効いてくる。遊んだあとは、さっと正気に戻る読みをする。声が低いからと言って低いだけにしないで、盛り上げるところは高い音も使う。高低だけでなく、筆のように濃いところ薄いところをつくる。声を変えるのではなく、リズムで変化をつくるなど、たくさんのヒントを頂きました。

 そして今回、私が身に沁みたのは、私の読みは、水面をス―ッと走る鳥みたいになっているという指摘。原因は母音がしっかり出せていないこと。実は、コアの時にも指摘を受けたことがあったのですが、その時はあまりピンと来ておらず、明るくしっかり読みなさいってことかな?くらいにしか思えてなかったのです。しかも、できるようになっていると思っていたので、ここ最近は、母音のことなど、すっかり忘れていました。しかし、改めて母音だけで読んでみると、なんと!?全然、言えてない!

 派手さを盛り込みつつ、さらっと読んだ方がかっこいいんだろうな、と思っていた私の読みは、ピアノで言うところのチャラ弾き。浅っ・・・。もっと踏みしめた読みをしないといけないんだ。半年レッスンを受け、ここにきて、ようやく母音の大切さが、自分の中に、しっくりと入ってきました。私に足りないのは母音。目が覚めました。

 もう少し、地に足を付けたような音を出し、大根を2本買わないように、地に足を付けた生活を送りたいと強く思いました。

 

インターネットを制する者が営業を制する

おはようございます。面識ない他クラスの人を、「面白いブログを書く○○さん」として覚えることが多い、春18期ブランディングの北村です。

バーズブログっていろんな人が書いていて、もちろんクラスが違って全く知らない人の記事を見ることが多いのですが、気づけば「名前だけ知ってる」状態になることが多いですよね。つまり、発信ってやっぱり大事!!

ということで、今回は2回にわたって行われた武信さんの営業論を振り返ります。

こちら、それこそ先輩方のブログを見て楽しみにしておりました。

1回目は「コーヒーを売るのも、声を売るのも同じで、ビジネス視点が大事だよね」という話から始まりました。バーズでよく言われていることですが、「うまい人が売れるわけではない」の本質に迫るテーマだったと思います。ナレーターも芸能のお仕事の一つですから、どうしても「自分磨き」の視点だけで仕事を考えがちになってしまうのですが、ブランディングではそれ以外の営業、マネジメント、制作等のあらゆる視点からのお話を聞くことができて嬉しい限りです。

というか、書いていて思ったのですが、ただたんに「ブランディング」と書くと、一般的なワードとしてのブランディングのことを言っているのか、バーズのクラス名である「ブランディング」を指しているのか、ちょっと分かりづらくなりますね。これは、書き手の実力の見せ所ではないのか・・・?(笑)

さて、話を授業に戻します。2回目は、実際に企業のホームページやニュースから営業に役立つ情報をとる方法を解説していただきました。テレビ番組のディレクターやプロデューサーの情報はスタッフロール的なやつに載っていることが多いですが、ホームページには会社として担当した実績や、メンバーごとの実績が載っていることがあるそうです。 そこで、テレビ東京制作と、日テレ アックスオンのページを早速見てみると・・・。た、たしかに載っている・・・。
正直、自分は営業にインターネットを活用しているほうだと思っていたのですが、これは盲点でした。

そして、集めた情報をかけ合わせて営業の次なるステップを導き出す。声優関連のお話しでよく聞くのですが、「来月このオーディションをするから候補者のサンプル送ってください」という連絡が制作会社から事務所にきて・・・みたいな流れは少なくなりつつあるそうです。 なので、「事務所に入っていても入っていなくてもチャンスは平等にある!」と、武信さんは力強くおっしゃっていました。
最後に、チャンスをつかむための準備を怠らないこと、むしろ自分がマネージャーや制作側に提案する意識を持ち続けることが大事だともおっしゃっていました。2回目の授業では、今活躍している先輩たちと武信さんがどのようなやり取りをしてきたかも聞くことができ、提案する人であることの重要性を再確認しました。

スクールバーズは、在学中であるかぎりは講師もマネージャーも親身になってお話を聞いてくださるので、貴重な機会をうまく生かします。 ということで、今回も長くなりましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。
本日も笑顔120%な1日を。

ナレーター山、再登頂への道

はじめまして。春18期コアクラスの小池祥子です。長〜い冬眠生活からそろりそろりと目を覚まし、数十年ぶりにナレーターの世界へと舞い戻ってきました。(正確には戻ってきたつもりです。)
私がナレーターとして活動していたのはもう四半世紀以上も昔のことで、当初は携帯電話も普及していない時代です。どんだけ昔か‥。20代前半から登り始めたナレーター山でしたがその道のりは決して平坦とは言えず、それでも自分の感覚としては7合目くらいまでは登れたかなという感じでした。ナレーター山の大変なところは折角ある程度登れても、そこに居続けるのが本当に難しい。まだ若くお姉さんと呼ばれていた頃の私はいつも悩んでいたし、企業VPなどテレビ以外のお仕事ではキャリアが磨けないととても傲慢になっていたと思います。いただいたお仕事ひとつ一つに感謝できなかった私は見事にナレーター山から滑落し、そのまま育児という、キャリアからの冬眠生活に入りました。(冬眠中は子育てを通して忍耐と人間力を学んでいたように思いますが。)やがて子供も成長しこのままそっと人知れず下山することも考えました。しかし自分からナレーターの肩書きを無くすことはとても怖かったし、何よりも「私、ナレーターとしてやり切った!」という感じが持てませんでした。
「さぁ、そろそろ目覚めて復帰するぞ!」そう思っても、もはやナレーター山の登山口すら見つけられません。当時の諸先輩方はとっくに登頂に成功し声を掛けることすらままならず‥。そこで先ずしたのが若い今をときめくナレーターの皆様と繋がりを持つことでした。SNSは本当に便利で昔に比べてコミュニティに参加するハードルはグッと低くなったように思います。そこで耳にしたのがスクールバーズの名前。「え?スクールバーズ?どんなスクールなの?」
忘れないうちに咄嗟ににその名前をググりました。そしてボイスサンプルも収録してくださるスタジオバースがあることも知り、すぐに申し込んで録音していただき、目黒先生の的確なディレクションで出来上がったサンプルで無事に海外案件を獲得。こうしてまた私は山登りを始めたのです。
しかし、いざ周りを見渡すと昔以上にナレーター山の登山道は混雑しています(笑) そして本当に上手い方が多い。これは心して登らねばならないとスクールに通っている次第です。今月受けたコアクラス・松田先生の滑舌練習などは目から鱗のことばかりでした。長音は前の音の母音を重ねる、「シャ行」を発音する時の舌の位置など改めて腑に落ちて、自分で録音した音声を聞いてみると確かに断然聴きやすくなります。 「おーー! いくつになっても変われます。」何かの宣伝文句のような言葉が頭をよぎりました。

思いがけず長文になってしまい失礼しました。スクールバーズという学びの場、先生方に感謝です。そして親子ほど歳の違うクラスメートの皆様優しくしてくれてありがとうございます。

小池祥子