エアーエージェンシー交換留学をして〜第一日〜なごや君編

先日,エアーエージェンシーの交換留学に行って参りました。
声優養成所というのは初めての体験でした。
まずスクールに入るやいなや、各自、ゴソゴソと動きやすい格好に着替えをし、発声練習をしていました。
そして皆さん若かった。20代前半の人達が多かったです。
そしてレッスンですが、
まず最初に藤原さんが発した言葉が、「パッション」。
パッションメガ盛りで!
情熱が大事だと。
人を動かすにはそれなりの熱いキモチが必要だというのは、ナレーションでもおんなじです。(言わばデューンやワッショイなるもの)
ただ違ったのは、アニメは世界観が他と全然違うこと。
例えば、目の前にあるペットボトルはそんなに重たくはないけれど、アニメだととてつもなく重くて持ち上がらないことだってある。
瀕死の人間が大好きな人に愛の告白をして戦うことだってある。
それをどう表現するか??
日常のテンションじゃありえないことを普通にはやれない。いかにその世界観、五感を表現するか。状況把握がとっても大事。
そしてオンエアでは相当な SEなどが入るので出した声が調整して絞られている。
だ・か・らこそ相当なパッションが必要だと!(ナレーションもバーズに通っている声優出身の方々をみていると表現が力強い方々が多いように思います)
また、アニメはナレーションなどに比べて距離感が大きいのでそれを出すのが大事だということ。
これは、今回アテレコを体験させていただき実感しましたが、相当ビックリしました。
かなりの音量で喋り、と思ったら小声で話しかける。この落差このテンションの持っていきかたはすごいと思いました。(ナレーションにもメリハリはかなり重要な要素ですね)
絵の中のキャラクターを表現するにあたっては絵の中で距離感を感じながらしゃべらなければいけない。
これが、ナレーションだと映像そのものに話しかけたりする感じなのでかなり違和感を覚えました。無論芝居をするとはそういうことなのですが。
体験して声優とナレーターは改めて全く違う畑なんだな〜と痛感いたしました。
また、アテレコは複数人が同時に行うものなので独特の緊張感が伴う現場であり、ナレーションとはまた違ったマイクワークもあり、ボイスオーバーとも違う、だけれど共通する「声で表現するということ」。
先日のベーシックで松田先生に「距離感」のレッスンをして戴きましたがすごくリンクするなと思います。
テレビの前の視聴者に届ける。それはどんな視聴者であり、どこにいるのか、どういう表現なら届くのか。
それは人それぞれ答えは違うと思いますが、同じ声で表現する人たちの声優の表現について触れることができてすごく貴重な体験ができました。
今週もう一度お邪魔させて戴く機会がありますので、また報告させてください。
ありがとうございます。
土Bなごや君

【業務連絡】ベーシックの皆さんへ

【ベーシック】の皆さんへ
今週はアナウンス理論のレッスンをやります。
文章の中のどの単語を強調して読むべきか、理論と実践を行います。
今まで
・長文で読みにくい
・たてる場所がよく分からない
など、疑問を持った原稿があれば、持ってきて下さい。
(バーズ以外の原稿でもかまいません)
演習で使いたいと思っています。
時間の限り、解説したいと思います!
松田 佑貴

交換留学 1日目

おはようございます。
土曜ネクストの徳川です。
振り替えで金曜に参加させていただくことが多く、土曜の皆さんとなかなかお話が出来なくて申し訳ありません。
先日、義村校長から頂きました、藤原啓治さんのAIR AGENCY付属養成所の交換留学制度にてレッスンを受けさせていただきました!
今回参加させていただいたレッスンは約7分くらいのシーンを使ってのアフレコ実習でした。
台本が配られまして、藤原さんから実習の進め方について説明がありました。
「まず2回を音あり(BGM、ボイスあり)で見る、さらに1回は音なし(消音)で見る。この3回の通し見でいかに多くの情報をつかむかが大切。」
早速、通し見一回目がスタート。映像とタイムを見ながら台本に目を落とすと、台本にはタイムが書かれていない?!
慌ててタイムを書き込む。
その間にシーンは進む。
聞こえてくる台詞で今はどのシーンかを判断する。
映像を見て台本のどのあたりか分かったらまたタイムを書き込む・・・
あっという間に1回目の通し見が終わりました。
ト書きにもろくに目を通せず、わたわたしている間に終わってしまいました。
音ありで見せていただいたので良かったものの、音なしだったら完全に迷子になっていました。
現場ではもちろん音なしで見て、テスト→本番の流れでしょうから、いかにやることがたくさんあるかを思い知らされました。そしてとんでもなく集中力が必要なんだなと思いました。
3回の通し見の後、実習スタート。生徒の皆さんが3班に分かれて、キャスティングされた役で各班ごとにマイク前でシーンに合わせて声をあてていきます。登場人物は5人だったのですがマイクは3本。
自分の役の台詞の時はマイク前に立ち、出番がないときはマイクから外れる。マイクワークも軽やかでした。
今回の実習で、藤原さんがよく言葉にされていたのが「パッション」でした。
収録現場ではテレビから聞こえる以上に大きな声を出している。
パッションで乗り切る。
パッションの替え玉お願いしますよ。バリカタで頼みますよ。いや、粉落としで。
と各班がプレイする前に必ずパッションと言われていました。
パッション!パッション!と聴きながら、私は、山上先生がレッスンで仰っていた「胸をうつ」ことを思い出しました。
見ている人、聴いている人に何かを届けなければいけない。
そのためには自分の中に何らかの気持ちが芽生えていなければ、届けるものがない。
もっと物事に対して自分がどう感受したか、引き出しを増やさなくちゃいけないと思いました。
各班2回ずつのプレイが終わりまして、私もプレイに参加させていただきました。
プレイ後に藤原さんより、教えていただいたのがナレーションと違うところ。
一つは、「!?」や「くっ!」などの息のアドリブ。
日常生活では重いものを持つときに「ふんがー!」と言う人はいないけれどアフレコの現場ではそれをする。
つまり重いという特質を感じさせるために息のアドリブを入れる。こうすることで表現に立体感を生まれるそうです。
もう一つは、相手との距離感。
相手との掛け合いのシーンは、自分と相手の距離によって声の距離感が変わるということ。声を張り上げても誰かに向けているから、遠いのか近いのかがはっきりと分かる。
ナレーションは声を張ってても対人ではないからすべてが近くに聞こえてしまう。
私がさせていただいた役も、声を張り上げるシーンがあったのですが全くその通りで、距離感など分からずにやってしまいました。振り返ってみると確かに近いなと思いました。
そしてキャラクターがこちらを向いているのか、背を向けているのか、下を向いているのかや、喋りながら顔を上げるシーンなど声の方向性をいろんな方向に向けられる力が必要と思いました。
普段の生活から、自分の声の方向性についても観察しようと思いました。
最後に、藤原さんのお話の中で、印象に残ったお話を紹介させていただきます。
ある人が言っていたんですが、人にはいろんなツマミがありまして・・・
—————————————-
たとえば、ボリュームを大きくしてくれとお願いしてもほとんどの人はボリュームのツマミだけを大きくしてしまう。
こっちがボリュームを上げてと言ったのには意図があって、実はボリュームだけではなくてそのほかのツマミも一緒にあげて欲しい。だけども、他は一切いじくらずにボリュームだけを上げてしまう。
ボリュームと感情のツマミは別。人にはいろんなツマミがあって、嬉しいけどちょっと悔しい、認めたいけど認めたくないということもツマミをうまく調整すれば出来るんじゃなかろうか。電話してるとき、声が小さくてもケンカできるでしょう。
皆さんもいろんなツマミをいじくって、探してみよう。
—————————————-
義村校長、藤原さんをはじめ
今回の企画を実現してくださったみなさま、
貴重な機会を頂きまして本当にありがとうございました。
もう一回、レッスンに参加させていただくので、またブログに書かせていただきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
徳川

【ベーシック】【ネクスト】業務連絡

【ベーシック】の皆さんへ
今回やった原稿を11/24(木)、11/26(土)のレッスンで持ってきて下さい。
距離感がとれているか、ピンポイントで1人に向かって喋れているかをチェックした
いと思います!
やり方は:
1.今回のレッスンで一瞬でも出来た部分を繰り返し聞く
2.声に出して、出来た部分をいつでも再現できるようにする。
3.再現できたら、原稿の全ての部分でも同じ語尾になるように練習する。
以上です。
距離感・方向性はとても大事なことなので、ぜひマスターして下さい!!
【ネクスト】の皆さんへ
今度のネクスト(11/25(金)、11/26(土))は、松田の担当になりました。
宿題を忘れずにやってきて下さい!!
松田 佑貴

大江戸よし々先生初授業

金N さとう郁 です。昨日の大江戸先生の授業は、ナレーションのみならず、私生活のエピソードも織り交ぜての興味深い内容で、個性豊かな先生方がそろっている中で、またひと味違う感性に触れられた気がしました。
ハッとさせられたのは、 《地声でしゃべる》 事について。
発声やら活舌やらに苦しんでいた私は、なんとかうまく聞こえるよう試行錯誤のすえ、ちょっと気取った声でヘンテコリンな読みをしていたように思います。
自分で録音して聞いても、もの凄い差はわからないけれど、聞いている人には違和感があっただろうなと…。
ベーシックで畠山先生の最終授業の時、クラスメートから私の読みに “うそ” を感じた、 “浮き” があった と意見を貰いました。そのことに思い当ったのでした。
もちろん、声だけでなく、読み方にも問題があるのでしょうけど、今回の事で自分の声について、また試行錯誤してみるつもりです。気付かせてもらって良かったです。
バーズで複数の講師のレッスンを受けられる事は、それだけ多角的に多くのアドバイスが貰えるということ。授業の度に「・・・そうだったんだ〜!」という発見があります!

「意味をたてずに仙骨たてろ!」ベーシック畠山レッスン始動です

PB034976.JPG
さてベーシックコースではいよいよ主任講師畠山里美先生の登板です。後半のドキュメントなどストレートナレーションへの攻略に向けて、まずは基礎固め。医学の国家資格をお持ちの先生から、人体解剖図などを使いながら「発声の仕組み」を教わった後、一人ずつ体の使い方をチェックしてもらいます。
画像は 「こういう風に”ひっぱりあう力”で声を出すのよ〜」という畠山先生レッスンを象徴する身体表現。フラメンコを踊っている訳ではありません。
PB034940.JPG