狭川さんによるボイスオーバー&ボイスサンプルの授業

皆さまお疲れ様です。17期秋コア水&モード土の斉藤あずさです。
先週と今週は、狭川さんによるボイスオーバーとボイスサンプルの授業でした。それについてつづりたいと思います。

【ボイスオーバー】
まずはボイスオーバーとは?の座学から始まり、9つの声を作って用意しておこう、という内容でした。どんなふうにやるとどんな音色の声が出せるかの解説のあとに、一人ずつ原稿を読んでみてチェック。中年や若者の音色にちゃんとなっているかどうかと、その声でのメロディ・音の構成ができているかどうかがポイント。 やってみるとみんなそれぞれ、すんなりやりやすい声、やりにくい声があり。それに対して各々具体的な指導を頂きながら、
「多忙かつ経費を節約したいという現場の現実がある以上、ボイスオーバーに関してはオールラウンダーが求められる」
ということと、
「ただ声色をわけて読むだけでは次の仕事につながらないので、わかりやすくインパクトを与えて、”このすごい‼︎”と思ってもらうことまで考えるべし」
ということを、狭川さんご自身が経験された様々な過去の現場のリアルを交えて教えていただきました。モードの授業ではあるのですが、なんというか狭川さんのお話はすべてブランディングの話にも帰結していて、説得力がすごかったです。 私は、声の音色が出来てる部分もあったけれどメロディがまだまだダメだったので、洋画吹き替えなどからミラーリングをやっていこうと思います。
あと、綺麗ではない音色も、メロディとの組み合わせ次第でいくらでも使えるんだ、というお話もうかがい、ナレーションは自由、ってつまりそういうことなのか、と思ったり、この組み合わせを突き詰めて、まだ他の人があまりやっていないことを探してみたりするんだな、と思いました。

【ボイスサンプル】
ボイスサンプルの授業は、映像のナレーションを録音し自分でBGMや効果音を入れて、テレビっぽい映像を作って提出することが前提。課題制作の作業自体は面白かったですが、提出に時間がかかってしまいました。

1ヶ月前から課題が出ていたのですが、実は(いや、実は、でもない汗)課題に取り組んで、ひとつひとつのステップでぶち当たる疑問に向き合い考える→考えてもダメなら狭川さんに質問して解決する→また次のステップに進む、そのコミュニケーションの過程こそがある意味1番大事な”授業”だったのでした。
毎回私たちが授業内でする”アウトプット”を講師の方々が評価するので、そのための最低限の準備や、評価を意識することは大事だけれど、でも私達の最終目的は自分のやりたい声の仕事で理想の収入を得ること。だからある意味、いまの自分ができることを多少よしと言ってもらえたとしてもそれは、アリだよ、というだけで、特に大した意味はなくて、それよりも、自分のできない事わかってない事にもっと気付いて、かつそれを自走して潰す。これこそが1番、バーズ在学中にやらなきゃいけないであると、改めて気付かされました。 ようは、スクールという形式の中で形式に陥って本当に学ぶべきことを取りこぼしたらなんの意味もないということ…
課題の真の主旨を読み取れてなかったし、なんか今回自分は本質からズレちゃってたし…と、授業の冒頭や、終わった後にすごく反省しました。

授業の解説の中では、流行や今っぽさというのはありふれてるのではなくて繊細に緻密に作られているんだ、とちゃんと理解できました。今まで頭ではわかっていたけど、制作作業をこなして解説を受けたことで、その現場に身を置く者の感覚として、自分の中でパチンと定義が変わりました。流行の力を借りるために、流行の研究は本当に大事です。

そして良いボイスサンプル=具体的な提案をしているボイスサンプルだということもしっかり理解できました。決して”自分のスキルの発表会〜!”ではない。ボイスサンプルを聴いて映像をイメージさせられることが必須。
今回、私は深夜バラエティの映像を選択して制作しましたが、他に報道や昼の情報番組などひと通りの課題用の映像があります。この先ボイスサンプルを自分で作らなくてはいけなくなった時、これらがある種の”ひな型”になってくれるんだな、と思いました。これは大事にとっておいて、部分部分を作ってみておいた方が絶対にいいなと思いました。

その他、狭川さんからは授業の内外でとても有意義なお話をたくさんお伺いすることができました。10月から秋バーズが始まって、全体の1/3弱の授業が終わったいまこのタイミングでお話が伺えて本当によかったと思います。本当にありがとうございました!