ナレーションの虎

最前線と対話せよ
虎よ、虎よ!
牙を剥け!

  1. HOME
  2. ブログ
  3. 技術/練習方法
  4. 【ナレーションの練習/技術】地声と読みの声が違う

【ナレーションの練習/技術】地声と読みの声が違う

投稿者:まこ2013/01/29(Tue) 21:43

ナレーションの声について

はじめて質問させていただきます。普段の話し声と、ナレーションの練習をするときの声がかなり違います。

ナレーションをする際は、落ち着いて、かつ聞き取りやすい声をだそうと意識するせいか、かなり低めになります。

これは、かなり声を作っているということになるのでしょうか?また、声を作るクセがついている場合、どのように治したらよいのでしょうか?

Re: ナレーションの声について

回答者:畠山さとみ2013/02/03(Sun) 20:43

作品はナレーションだけで存在しているわけではないので、クセのある声でガンガンに引っ張っていくというのもありだと思いますよ。

喋り手は、どうしても自分のプレイが気になりがちですが、あまり自分のナレーションだけに集中せず、映像や音楽、言葉とのバランス、演出の意図などを感じてみる聴き方、見方をされてみてはいかがでしょうか?

そうすることで、その声がクセ声なのか、作品に沿った結果の表現としてOKの声なのかが見えてくると思いますよ。声に関しては、内容が伝わるかどうかが大切で、クセ声自体に罪はないと思います。

ただワンパターンの声しか出せなくて、それが表現をせばめている、もしくは内容を伝えられていないと感じられるのなら、基本的なボイストレーニングは必要かと思います。個人的には、音域を広げること、裏声と地声のバランス、息漏れの少ない響く声を作る、反対に息漏れの声を自在に作る…などが必要かと思います。

そして、作品に寄り添ってそれらのトレーニングが自然に発揮され、何より内容が伝わることが大切だと思います。ご健闘を祈ります。

Re: ナレーションの声について

回答者:松田佑貴2013/02/05(Tue) 00:10

まこさん、はじめまして。松田佑貴です。

実際に声を聞いてみないと何とも言えませんが…。個人的には、地声とナレーションを読むときの声が多少、違ってても良いと思います。

なぜかというと。ナレーションの目的は、地声で読むことではなく、作品を盛り上げ、番組作りに貢献することです。もし、地声で読む方が番組にあっていれば地声で読んだ方が良いかもしれません。しかし、それがベストとも限らないのです。

また、声には多少の「お化粧」が必要です。魅力的に聞こえるために、地声よりも少し良い声にする工夫があっても良いのです。

モデルがスッピンで人前に出ないのと同じで、ナレーターも素の声をそのまま出しているわけではありません。(番組によって声を意図的に変えている、或いは声が自然に変わるのかは、ナレーターによっても違います)

まずは、目的としている声(=魅力的な声)を考えてみてはいかがでしょう?例えば、何か具体的な番組を考えてみて、「この番組でこの声はアリかな?」なんて考えてみてはいかがでしょう?

ナレーションにもいろいろあるので、声作りより先に、「どんな作品にどういうナレーションをあてていきたいのか」、そこから、必要な声を探っていってはいかがでしょうか。

Re: 地声と裏声

回答者:大窓王2013/02/06(Wed) 14:42

まこさん。ナレーションの虎へようこそ。「どんな声なのかは聞いてみないと分からない」ので推測ですが書いてみます。低い声でナレーションしているということは、たぶんそちらが地声なんだと思います。通常、声は低いほうの幅はあまりありません。高いほうの幅が大きいものだからです。

高い声で普段喋っているなら、それが裏声なのではないでしょうか?無意識に裏声を使っているのは女性に大く見受けられます。テレビ局の女子アナにも多いですね。プロのナレーター目指すならそれは無意識にというより無自覚と言うべきでしょうか(^_^;)

地声と裏声の見分けかたを書いておきます。普段話している高い声から裏声にできますか?できるなら地声です。できないなら裏声です。裏声からさらにひっくり返すことはできないからです。

”落ち着いて、かつ聞き取りやすい声”が出せているならナレーションの声の基礎は出来ているのでしょう。次は文章の中で声の高低を使ってみて下さい。低い声で読んでいるなら高い声が楽に出せるはずです。

声をつくるクセについて。無自覚に出ているものはクセと言っていいでしょう。自覚的に出しているものは個性と読んでいいと思います。自分の特徴をきちんとつかんで声を使い分けてみて下さい。熟練すると作品の内容によって、意識すること無く声が変化しているのが理想です。まあこれもどのレベルにあるのか、使い方の方向性が適切かは、よき指導者に指摘してもらうことが大切です。

まこさんの成果を祈っています。

関連記事