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【ナレーション表現】声優系/アナウンサー系のナレーション

投稿者:すみれ2005/02/25 01:33

声優ナレーターとアナウンサーナレーターの違い

過去ログを大体みたのですが、もし同じような質問があったらごめんなさい。そして長文です。

30歳を過ぎた女性なのですが、ナレーターになりたくて勉強しています。1年ほど声優とナレーターをしている方にナレーションや朗読を習っていました。今は別の養成所で、アナウンサーの方に指導をしてもらっています。今、声優からナレーターになった先生と、アナウンサーからナレーターになった先生の指導の違いに戸惑っています。

声優の先生は、自分がその場で経験しているような感情移入や抑揚をはっきりつける、ドラマチックな読みを教えてくれました。私の好きな読み方もそういった方向だと思います。ところがアナウンサーには、それがわざとらしく聞こえてしまうのか「自分が気持ちがいいだけで、聞く方は迷惑だ」と言われてしまいました。

それからは、抑揚や間は出来る限りストレートに聞こえるように工夫しました。すると今度は、私の声が年齢の割り高音で硬質のため、張って聞こえるようで、「キレイに読めてるけど、何も感じない。声が張りすぎで棒読み。」とか「声量や滑舌はそのままで、もっと落として淡々と読めないか?」と。

棒読みなのに、もっと淡々と読む?こんな抽象的指導で、最近は「先生の思う正解」という小さな的を探すための練習になってます。今は声を少し低くして読むくらいしか出来そうもないのですが、声量があやしくなります。修正するにもきっかけがつかめず、どうしていいのか分からなくなってしまいました。

もし同じような経験をした方がいらっしゃったら、アドバイスをいただきたいと思います。宜しくお願いします。

Re: 声優ナレーターとアナウンサーナレーターの違い

回答者:無名狼

こんにちは、すみれさん。たまーに書き込ませてもらってる狼です。

私個人の意見ですが、アナウンサーとナレーターははっきり言って別物かもしれませんね。アナウンサーがナレーションをつける場面はありますが、やはりナレーターの域に達してはいないのが実情です。ナレーターという職業が成立しているのがなによりの証拠なんですね。

制作サイドは作品に、より深みや味わいや面白さを加えたいゆえにナレーターを呼ぶわけです。アナウンサーで務まりきらないから、外部に発注するんですね。もともと求められるスキルが違うのでしょうがないのかもしれません。

アナウンサーは事実を的確にしっかり伝達することに重きをおきます。ナレーターは表現力を駆使して、より作品にあったトーンや読みでまとめてから、伝達します。素材を生のまま出すか、料理してから出すかの違いでしょうか。

声優の方でも、ことナレーションに関しては苦手だという方も多いと聞きます。うまい方はたくさんいらっしゃいますし、声優としてはキャリアもテクニックも申し分ないけど、ナレーションはなんだかなあという人もかなりいます。

両極端の先生に師事しているわけですから、ある意味なんらかのメリットがあるやもしれません。しかし「教える側の好み」に振り回されて、自己を見失うのはちょっぴり危険かもしれません。

ナレーションを中心に教えてるスクールなどをあたるのもひとつの手だとは思います。でもその前に月並みですが、プロナレーターの番組を録画して研究、またはコピーしたり、自分のナレを録音して何度も聞き返しながらチェックしたり。それだけでもだいぶ違うはずですよ。

プロになったら周りは何も言ってくれません、セルフ・プロデュース能力が問われますので、今から磨き上げるつもりでもいいかもしれませんよ。

それとトッププロのストレート・ナレーションを注意深く聞くと淡々と読んでいるようにみえて実は随所でかなり細かいニュアンスをつけてます。棒読みというのは特殊なオファーを除いてありえないといってもいいでしょう。

一度、家族や友人に録音したものを聞いてもらってもいいかも。案外素人さんの意見もバカにできませんよ、なんてったって、どの本番も最後は素人さんが聞くんですから。

でもちと恥ずかしいですがね!参考にならなかったかもしれませんが、がんばってくださいね!

Re: 声優ナレーターとアナウンサーナレーターの違い

回答者:白うさぎ

すみれさん、こんばんは。私もあなたと同じ位の年齢の女性で、今ナレーションの勉強をしています。そして、以前通っていたスクールで同じ様な思いをしたことがあります。でもその時、私がふっ切れることが出来たのは考え方をちょっと変えてみたからだと思います。

まず、先生によって指示が違うのは当たり前だと思う事にしました。何故なら、ナレーションには幾つもの正解があるから。人によって感じ方って違うじゃないですか。

もし、すみれさんがプロを目指しているのなら「先生の指示=ディレクターの指示」だと思って読んでみて下さい。ディレクターの指示は絶対ですよね?たとえ、そこで内心違うと思っても、それをするのがナレーターですから。「先生の思う正解という小さな的を探すための練習」を、「ディレクターが指示する仕事を成功させるための練習」にかえてみてはいかがでしょうか?

あともうひとつ。生徒のことを本気で思ってくれる先生であれば、抽象的でなく具体的にしかもものすごく細かい指導をしてくれます。些細な疑問にも真剣に答えてくれます。私は、そういう先生に出会いました。だから、スクールや養成所選びはとっても重要だと思うのです。

わかりにくい書き方ですみません。お互い頑張りましょーね!

目が覚めました。ありがとうございました。

回答者:すみれ

無名狼さん、白うさぎさん、ありがとうございます。自分でも色々なことを考えたり、過去ログを読み直しました。

以前は良しとされていたことを毎回毎回全否定され、普通に飛べていたはずの翼を次々にもがれ、落ちたところをムチを打たれるような感じで・・ほんと、トホホな状態でした・・

声優先生の方は、ナレーターとしても先生としても素晴らしい人だと思っています。次のカリキュラムが、やや声優や役者よりに感じましたので、辞めてしまったのですが、どんな細かい疑問にも親身に答えてくれ、育てる気持ちを忘れないでいてくれる先生でした。そんな先生に習っていても、私と逆で、アナウンサーに朗読等を習ってから養成所に入った人は、かなり苦労していましたことを思い出しました。

声優先生はアナウンサー読みを、アナウンサー先生は役者読みを、極端に言ってしまえばちょっと馬鹿にしているような気がしていました。だから方向性と違っている先生につくと、なかなか肯定してもらえず辞めてしまう人も居ました。一旦作り上げたものを壊すのはとても大変なことなのでしょうね。

今習っている養成所では色々な先生がいるのですが、クラスが上がり先生が変わってから、ひらすら全否定されるようになりました。DJ読みやバラエティー読みなどは全て三流と切り捨ててしまう極端な人です。でも、せっかく習っているので「それも引き出しのひとつに」とクラスが修了するまでは頑張ろうと思います。

が、「出来ないことを理由に、逃げたくない」という一心で、自分の方向性とは全く違う先生に習い続けるのは、無名狼さんのアドバイス通り危険なことかもしれないと思いました。自分の武器や、やりたい方向を心に固めて、今後のアクションを起こして行きたいと思います。

目的を達成するための手段に振り回されてしまっていたんですね。目が覚めました。本当にありがとうございました。長文失礼しました。

Re: 声優ナレーターとアナウンサーナレーターの違い

回答者:大窓王

無名狼さん、白うさぎさん素早く的確なお答えありがとうございます。すみれさんもすっきりしたようですし、助かります^^。ほぼ、お二人の書かれた通りだと思います。少しだけ書きます。

ナレーションには大きくふたつの系統があります。ご存知のように声優系とアナウンサー系です。これにDJ系の流れなどもありますが、教育システムがまだ確立されていません。

それぞれの「技術=表現」を習得するには、それをよい物だと認識しないと習得できません。また一つの価値観を構築すると、ついつい他の価値観を否定しがちになります。

アナウンス系統のナレーションをあなたは美しいと思っていますか?そう思っていないなら、習得は難しいのかもしれません。先生の指摘も理解できないのだと思います。

さまざまな価値観(技術=表現)を理解し習得することはたいへん困難なことです。「なぜなら価値観こそが、自分そのもの」だからです。

新しい「技術=表現」を習得することは、その先生の価値観を盗むことなのです。

声優系は心理主義的な手法であると思います。アナウンサー系は表現主義的(形で表す歌舞伎など)な手法でしょう。どちらも到達点は同じだと思いますが、過程がすこし違うかもしれません。

このあたりの表現論のどちらがどうかは、書き始めると長くなるのでここでやめておきます(^_^;)どちらかの表現を選択するためには他方の表現のことも知っておいた方がいいのでしょうね。

大窓王さん、ありがとうございます

回答者:すみれ

大窓王さんがおっしゃっている通り、声優先生のナレーションは心理主義だと思います。「嬉しい!」とか「凄い!」とかを、まず思うように指示され、誰が聞いてもそう聞こえるように抑揚をつけます。でも、人の受け止め方には色々あるので、それがわざとらしく、勝手なおしきせに聞こえてしまう場合もあるようです。

慣れるまでは苦痛に近いテンションでした。読んでいて汗が出る位で、そのテンション(想い)が瞬時に出せるような訓練ですね。

インパクトを与える、CMナレーションに向いていると思いますが、長時間のドキュメンタリーでは読んでいるほうも、聞いているほうも疲れてしまうのかもしれませんね。アナウンサー先生に、言われるまでは気が付きもしませんでした。

>アナウンス系統のナレーションをあなたは美しいと思っていますか?
「美しいけど、それだけでぜんぜん心に響かない・・」と思っていました。だからほめられている人の読みも、自分には全然よく聞こえなかったんです。

でも、別のアナウンサー先生が「朗読等の語りは、こちらの感情移入をこめる手もあるけれど、客観的に淡々と読むことで、聞いている人に想像任せることが出来るのでいい場合もある」とおっしゃって。「そう考えるとナレーションでも同じことが言えるのかなぁ」と。

・役者の読みは、感情を表現して聞き手にも同じよう心を動かしてもらう。
・アナウンサーの読みは、感情はほとんど排除して、聞き手に想像を任せる。

伝える側と受け取る側の関係は色々あってもいいわけで、自分も色々出来たら素敵なことと思えるようになりました。まだ声の張りが出てしまい、相変わらずこっぴどく注意されていますが、習得する意味を見出すことは出来た気もしています。

>どちらも到達点は同じだと思いますが、過程がすこし違うかもしれません。
声優先生も同じ事をおっしゃっていました。まだ到達点に達する前に、養成所を変えてしまったのがよくなかったのかもしれませんね。

>このあたりの表現論のどちらがどうかは、書き始めると長くなるのでここでやめておきます(^_^;)
お時間がありましたら、ぜひお聞かせください。たくさんアンテナを張って、柔軟な心で受け止めるように気をつけようと思いました。ありがとうございました。

Re:遅ればせながら

回答者:みー

すみれさん、はじめまして。わたしも30過ぎの、現在ナレーションを勉強している者です。私も迷うことがあったし、今も迷うことがあるので書いてみます。

先生によっていろいろ意見が違うのは、誰を信じてよいのかわからなくなってきてしまいますよね。でも白うさごさんの言うように、先生は全員ディレクターだと思うのが一番だと思います。

私は2ヶ所養成所に通っていて、それぞれ先生は一人なので、2人の意見を聞いているわけですが、もっといろいろな意見があるのだろうなと思っています。ですので、いろいろな先生がいるのはある意味、うらやましいです。

私の先生は、演劇出身者で、アナウンサー経験者で現在ナレーターという経歴の持ち主で、授業もいろいろあります。しかし得手不得手が、先生にもあると感じられるこのごろです。

私の先生も、先生自身の読みとそっくりそのままやらせます。先生の読みが美しいと感じるものもありますが、それは明らかにハズレじゃない?と思うものもあります。他の生徒の読みを聞いていると、先生のコピーを完全にできている人をやはりほめます。先生が言うには「まずコピーを完全にしなさい。それができるまでかなり時間がかかるが、コピーできたら自分の色をつけなさい」と言います。

ですので、先生の指導は、本当に基本中の基本の指導だと思っています。逆にそれしか、指導はできないのではないのでしょうか?誰にでもわかる表現をすることは大切だと思いますが、表現自体には正解はないと思うので・・・

年齢がある程度あると、人生経験が多い分、自分というものができてしまい何かと思い悩むことが多いですよね。でもそれだけ慎重に、着実に進めるというメリットだと思って、お互いがんばりましょう!

お互いに頑張りましょう

回答者:すみれ

ありがとうございます。年齢を重ねている分、凝り固まっている分が多い部分は自覚しているところでもあります。ほんと反省です。

最終的には自分を見つけましょう!とういことなんですが、おっしゃるとおり基本を抑えないと自分は出ませんよね。

しかし、基本といわれるものも養成所や先生によってたくさんあって・・。本当に正解のない世界で、自分なりの正解を見つけるのは大変だと思いました。

今はとにかく難しいことを考えないで、言われたことをこなせるようにして、引き出しや価値観を増やしていきたいと、今回質問させてもらって思えるようになりました。お互いに頑張りましょう!

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