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【ナレーションの練習/技術】一本調子

投稿者:大和2011/10/04(Tue) 13:47

一本調子

初めまして。現在ナレーターの勉強をしている大和と申します。

今、ナレーションの気持ちの込め方の勉強をしているのですが、自分では場面ごとの支持された気持や感情を込めて言葉を出しているんですが、先生にはまったく伝わってこないと否定されてしまい、自分で録音して聴いてみても、一本調子で気持ちがまったく込もってないのがよくわかりました。

それで何度も録音しては聴いているのですがどうしても治らずもし何かコツがあるのでしたら教えていただきたいです。

拙い文章ですが、失礼しました。

Re: 一本調子

回答者:松田佑貴

内容はじめまして。松田佑貴です。感情が入らないとのことですが、先生からの具体的なアドバイスは何かありましたでしょうか?大和さんの実際のナレーションを聞いていないので、一般的な事になりますが…。

今、私が真っ先に思いつくのは「使っている音域が狭いのでは?」という事です。

例えば、日常会話で言うと、テンションが高くなると自然と声が高くなります。また、気分が沈んでいるときは声が低くなります。シリアスな事をいうときも声は低くなるのではないでしょうか?

このように感情というのは、声の高低にも非常に大きく影響を与えます。逆の立場で考えると、声の高低がないと、感情がなくなってしまう(ように聞こえる)のです。

ただし、これはあくまでも感情表現のバリエーションであって、実際に読むときにはテンションが高いからといって「常に」高い声で読むわけではありません。

日常会話にもメリハリがあるので、テンションに関係なく声の高低幅があります。実は、人間は1つの文の中でも、低い音域から高い音域まで、ものすごく広い音域を使っているのです。

では、どうやって音域を広げれば良いのか?一番の勉強方法は、前回のスクールバーズのメルマガにも書いてありましたが、「オンエアされている番組のナレーターをコピーする」ことです。

実際のオンエアを見て、プロのナレーターとユニゾン(=同じ音程になるように)声に出してみて下さい。そして、それをICレコーダーに録音して、同じになっているかどうか自分の声とオンエアを聞き比べてみて下さい。

私は、これを初めてやったとき、ひっくり返るくらいビックリしました。というのも、聞いてる限りではフツーに読んでいるように聞こえるのに、実際に自分が真似してみると、考えられないくらい、というか自分の出せる範囲を超えるくらいの音の高低差があったのです。

そのくらい、「聞いてるだけ」と「自分が声にしてみる」ことに大きな(大きすぎる)開きがあるのです。

ところで、音の高低を練習するとき1つ注意点があります。私はよくレッスン中に指摘するのですが、「もっと高い音域まで使って下さい」と言うと、声のボリュームを大きくする人が少なからずいるのです。音程を上げようとするとボリュームを大きくするよう、無意識に脳内で変換?されてしまっているようです。これは無意識なので、声を高くするときにボリュームが大きくなっていないか、後で自己チェックしてみて下さい。

まずは、音の高低にフォーカスして、感情表現との結びつきをぜひ意識してみてはどうでしょうか?

大和さんの感情表現が大きくなることを祈っております。もし分からないことがあれば、また書き込んで下さいね。勉強がんばってください!!^^

Re^2: 一本調子

回答者:大和

松田佑貴さん、初めまして。声の高低、言われてみればそうかもしれません。参考になりました!ナレーターのコピー、一度やってみます!

お忙しい中、わざわざお答え頂きありがとうございました!

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