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【ナレーション表現】音楽とナレーション表現

投稿者:テッチョン2004/06/18 20:32

気になってしかたありません

はじめまして。いつも拝見させて頂いてます。このような質問で受け付けていただけるか心配ですが、質問させて頂きます。

半年間養成所に通い、今はお金がなく、それでもどうしても通いたい養成所があり必死にお金をためながら今は月数回のワークショップに通い練習しています。

講師の方に、「なんか曲の雰囲気だけで読んじゃってるねぇ。成立してなくはないんだけど…」と指導をうけました。

自分的には、例えば落ち着いたしっとりした文であっても、明るく、速いテンポの音楽がながれたのであれば、曲のほうにあわせた読みがいいかなと思うのですが…

何分素人なものでホントニ素人っぽい質問で申し訳ございません。

講師に聞くべきなのですが、自分のなかで質問の整理すらできてなく、きけませんでした。勿論受講時に聞くつもりですが、たくさんのプロの方の意見を参考にさせて頂きたいのでどうかよろしくお願い致します。

音楽とナレーション表現

回答者:大窓王2004/06/20

音楽はナレーションにとってかなり重要なテーマです。すこし高度にとらえてみます。

「語り」とよばれる表現の基になった講談や浪曲そのほか日本の古典芸能には独特の節がありますよね。それは古さはありながらも「聞ける」表現なのだと思います。

また「アナウンス」と呼ばれる読みには、ニュース告知が基になっているので節をつけず、また音楽がない状況を想定している伝達手法だと思います。合うとすれば、クラシックやイジーリスニング的な音楽なのでしょう。

アナウンス系の勉強をした方のデモテープはほとんどがイージーリスニング的な曲を選択しているので、多くは代わり映えしない印象を持ってしまいます。

また「語りの会」や「朗読会」とよばれるものも多くは音楽を付けないかイジーリスニングがほとんどで、「聞きづらい」退屈なもが多く見られます。

逆説的にいうと、内容にあった音楽をつけているのに、つけた音楽がクラシックやイージーリスニングがほとんどになってしまっているというのは、内容もあまり代わり映えしないのかもしれません(^_^;)

現代のナレーション表現には、音楽が重要な要素になっています。いまのメディアでは音楽なしの番組は退屈でほとんど存在し得ません。

時代とともに音楽のジャンルが広がりそれに合わせてナレーションの表現も多様化したといえるかもしれません。ヘビーメタルがあってこその「ガチンコ」だったでしょうし、70年代アメリカンポップがあっての小林克也さんだったのしょう。

これからはヒップホップにあうナレーションが流行するのかもしれません。

これからも新しい音楽スタイルとともに新しいナレーション表現が生まれるのだと思います。TOPページにある近未来型ナレーター事務所とは「常に新たな表現を求める」という意味も込められています(^_^;)

ありがとうございます!!

回答者:テッチョン2004/06/21

大窓王様。こんなに真剣に答えて頂き本当にありがとうございます。アドバイスを受けた中で、わずかですが自分の中で答えが出たような気がします。

まずは自分がこうやりたいというものがあって、そのなかで製作者側の意見であったり、音楽の雰囲気であったり、その作品にあったナレーションにしあげていく。それがほんとに正しいこたえかどうかは100%自信をもてるわけではあありませんが…。ましてやほんとに正しいこたえがあるかどうかも疑問ですが…。

まだまだ学ぶことがたくさんありプロの道はほど遠いいですが、今やるべき課題が見えてきた気がします。今回アドバイスを頂いたおかげです。勇気を出して書き込んでよかったです。

目指してる養成所も再来月くらいからはかよえそうです。非常に生徒思いの厳しいところのようです。

とにかく技術を身につけ、もうデモテープをつくってもいい!という自信をつけ、オーディションを受ける!というのが、1つ目の目標です。

お忙しいなか本当にありがとうございました。

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