ナレーションの虎

最前線と対話せよ
虎よ、虎よ!
牙を剥け!

  1. HOME
  2. ブログ
  3. ナレーターとは
  4. 【ナレーターになるには】東京に出て声で生きてみたい

【ナレーターになるには】東京に出て声で生きてみたい

投稿者:はな2004/05/08 09:46

身を置く場所

はじめまして。私は地方に住む18歳、フリーター、女です。ナレーター、ラジオDJを目指しているものです。

今は親元でアルバイトをしながら、お給料の出ない形で週に1回6~7人の番組でラジオでしゃべっています。

アナウンス講座に通ったり、プロの方を見て思ったことがもっと色々な経験をしたほうがいいということ。しゃべっていて思うのが「私に言葉の重みがないなぁ」ということ。

もちろん親元にいたほうが金銭的に余裕があるので、たくさん音楽を聞いたり、映画を見たり、旅に出たり、ライブに行ったり、ラジオと関われるなど学べるものも多いのですが、あまりに甘え過ぎていると感じています。

東京へ出て、自分で働いたお金で自分で生活するという経験をしてみたい、友人から「東京はここよりエネルギッシュな人がいっぱいでおもしろいよ!」と聞きました。

私が目指す狭き門の道。

今のようにツテのない東京でいろんなことを経験したいと思うのは見当違いでしょうか?魅力のある人間になりたいです。一声かけて頂けると嬉しいです。

Re: 身を置く場所

回答者:優2004/05/08 19:29

>「私に言葉の重みがないなぁ」

渋いことを言いますねえ(笑)重みなんてものは年を重ねればそれなりについてくるものですよ(^_^;)。もちろんそのためには、いろんな経験をする必要があるでしょう。表現者を目指すならなおさらです。

やりたいことがあるなら、「残らずやってやる」ぐらいの気持ちで行動する人の方が素敵な人が多い気がします。しかし、やりたいことをちゃんとやるためにはそれなりの準備も必要です。

例えば、まだ若いからと親御さんが反対するなら、辛抱強く説得を続け、ちゃんと納得してもらうというのもまた経験です。これはあなたを確実に成長させるはずです。

今あなたの周りにいる人達との関係をおろそかにすることなく、新天地へ出発することができるのならば、どこへ行っても大丈夫でしょう。魅力的な人とはそういう人物を指すのだと思いますし、そういった一つ一つの経験が、言葉に「重み」をつけるのだと思います。

当たり前のことですが、大事なことです。お説教じみてしまいましたが(^_^;)がんばって素敵なナレーターやDJになってください。

「場」が「身」を作りまんのや

回答者:ナニワ声優道2004/05/12 03:55

わしの経験を書きますとね、最初に東京に来てから、ずっ~と多摩地区いう所に住んでましたんや。家賃が安いという理由で。

今にして思えば、その家選びのファーストステップが悪おましたがな!声優事務所やスタジオなんかに行くのに一時間~一時間半はかかる距離。何かの拍子に偉いさんと知り合うたとしても、それまでで。終電で早めに帰らなアカンし、こっちから気軽にアクション起こす事もでけへん。

なにより致命的やったのが、「じゃまた次にでも」が何ヶ月もかかってしまう事やったな。せっかくのチャンスを逃してばっかりやった。住む場所を「現場」に近づけてしまえば、「10分後に会いましょう」とか、なんとでもフォローできたはずやのに。

また、そういう「次に会いましょう」がリアリティを持つっちゅう事は、自動的に「24時間モチベーションが高まる」という事でもあったんですわ。

都会に越して良かったなと思うのは、まさにソレでんねん。家賃?そりゃあ都会に住んだらベラボーだっせ!常にキャン言うてまんがな!

せやけど、合計3時間の無駄な通勤時間とか、圧倒的な情報不足やとか、様々な悪い要因をゼニで買うてると思えば、採算は合うてるはずだっせ。

『米蔵に住む鼠と、野原に住む鼠では、前者は肥え太り後者は痩せ細っている』
なんの事はない、才能云々以前に米蔵の鼠の近くには豊富に喰いモンがあったってだけやね。

本当の才能っちゅうのはこの「場をいかに占めるか」なのかもしれまへんな。

書を捨てよ街に出よ。

回答者:大窓王2004/05/14 03:51

はなさん、ナレーションの虎へようこそ。

>たくさん音楽を聞いたり、映画を見たり、旅に出たり、ライブに行ったり、ラジオと関われるなど学べるものも多いのですが

親元でのこれらのことは、今の状況では身に付かないでしょう。お金がない中でのそれらの経験が本当の経験なのだと思います。1食抜いて見た映画がつまらなかった時は、本当に頭に来ますよ(^_^;)。貧しさ故に悪い方向に走ったり、貧すれば鈍すになってはいけませんけどね。

失うものが無い者が強い。

>今、10代だからこそ感じられることもあるだろうし、なんといっても行きたい!やりたい!と思ったら頭の中はそれでいっぱいになってしまう

いいですね(^o^)若さそのものでしょう。10代だからこそ感じられるっていうのは幻想かもしれないですが。「田舎にいることの閉塞感」や、「やりたいことができない」、「世間体にしばられている」と感じたりすることも必要なことかもしれません。

生きているだけで若さは失われていきますから、若いうちに全速力で駆け抜ける姿は美しいものです。いっそ、世界を見るのもいいかもね。でも、まあ若い娘だと、私が親でも心配しますね(^_^;)

人生の中で生じるさまざまな期待と不安、喜びと悲しみ、成功と挫折、快楽と苦悩が感受性を生むのでしょうか?

優さんの書き込みですが
>今あなたの周りにいる人達との関係をおろそかにすることなく、新天地へ出発することができるのならば、どこへ行っても大丈夫でしょう。

まったくそのとおり。
ですが、私自身は、これらのことをきちんと出来たかと言うと、ほとんど出来なかったと思います(^_^;)そんな苦い経験からたくさん傷つきましたし。

長い間そのことから学んだことすら否定していました。

失敗は数えきれないくらいあり、将来を悲観したことも思い出したくないくらいありました。愚かなことですが「人は失敗からしか学べない」ようです(^_^;)

太陽の時期もあり月の時期もあると思います。
「太陽が沈んだ後も、月はあんなにも美しい」
太陽のように輝き月のように美しくなれるよう祈っています。

Re: 「場」が「身」を作りまんのや

回答者:はな2004/05/19 08:21

お返事ありがとうございます。

なるほど。ちょっと話そのものとはずれますが、ナニワ声優道さんの関西弁の文はとても魅力的ですね。私も「なんばしよっとね?」などなど、テレビで武田哲也さんの話しているような(笑)方言です。

今は基本的な正しい発音・アクセントをきっちり身につけたいのですが、それが身についたら方言も自分の個性にしていけたらいいなぁと思います。

昨日も「上京したらまずお金ないから家賃けずって…」など考えてました。でも毎回往復の通勤時間・交通費を考えると違ってきますね。

その「じゃあまた今度」って本当にリアリティがないと社交事例でそのまま…なんてことも多々ありますしね。

リアリティがあれば自分自身も頑張ろう!という意識を高く持ったまま生活できるし。「現場」に自分から近づいていく行動をおこそうと思います。

Re: 書を捨てよ街に出よ。

回答者:はな2004/05/19 08:51

>親元でのこれらのことは、今の状況では身に付かないでしょう。

私、自分でも思うのですが,今本当に楽しているんです。中学校の時におこずかいをためて買ったCDは数え切れないほど何回も聞いているのに、バイトを始めてレコードショップで「これにしよっかな」と買うと中々聞かなかったり。

何かを得ると、何かを失うとはこうゆう事なのでしょうか。お金があれば必ずしもいいわけではないですね。

>失うものが無い者が強い。
失いたくないもの多々あります。グサリ突き刺さります。

>いっそ、世界を見るのもいいかもね。
海外のチラシ・資料を見つけると持ちかえり家で眺めております(笑)。やってみたいことがたくさんあるので、ぼーっとしている暇はありません!

私の母はあまり体が丈夫ではありません。精神的にも弱いところがあるので、上京する時一番気にかかるのはこのことですね。

>愚かなことですが「人は失敗からしか学べない」ようです(^_^;)
失敗は怖いけれど、恐れたら前に進めない。これからどれだけの失敗を経験するのかしら!(笑)

とても丁寧にお返事して頂いてありがとうございました。

関連記事