【ナレーション表現】個性と癖
投稿者:ひまわり2002/08/29 23:48はじめましてです。
よく、テレビで素敵なお声拝聴させて頂いております。
実はわたくし、とあるナレ事務所に所属しております女子ですが、ここ最近自分の個性、売りとは何ぞや?という事に思い悩む事が多くなりまして。
というのもわたくしは特に特徴ある声でもなく、変な癖のある読み方だし、ビジュアルで売れるタイプでもなく・・この間も現場で、内容は簡単な短い番宣ナレだったのですが、「う~ん、そんなに抑揚つけなくて普通に読んでくれるかなあ」と言われ、又別の仕事では「う~ん、ちょっとくせがあるねえ」と、必ずディレクターを唸らせてしまうへっぽこナレーターなのです。
こんな事が続くと、ん?わたしって何で今の事務所に入れたのかしら?とか、私はこれなら誰にも負けない!ってものあるのかしら?私って何?なんていう所に行きついてしまっているのです。
大王様は大天才なので、そんな事考えた事無いですか?駆け出しの頃とか思い悩んだ事ありますか?
Re: はじめましてです。
お初にお目にかかります。私、陰虎と申します。大天才ではございませんが、気が向いたら読んでみて下さい。
>ここ最近自分の個性、売りとは何ぞや?という事に思い悩む事が多くなりまして
多くのナレーターは、そこで一度は悩むのだと思います。かく言う私も、その一人です。
私には、ひまわりさんのキャリアや能力は解りませんが、私は「悩んで初めて一人前」だと思います。悩む事無くして、問題の認識も、解決も、ありません。
現在ビッグになっていらっしゃる方々は、ビッグであればあるほど、そこを数多くくぐり抜けてきているのではないでしょうか?悩む事で、止まってはなりません。ましてや終わりにしてもいけません。そこが始まりです。私はそう考えます。
結論。今自分に悩みがある事をむしろ喜び、悩んで悩んで悩み抜き、自分自身で、一つの答えをひねり出す事です。
さて、あなたはどんなナレーターになりたいですか?
Re:ナレーターの悩み
>ここ最近自分の個性、売りとは何ぞや?という事に思い悩む事が多くなりまして
悩むまえの状態を「癖」といいます。悩み抜いた後の表現は「個性」といいます。
「売り」とは買ってくれる人がいて始めて成り立ちます。
「う~ん、そんなに抑揚つけなくて普通に読んでくれるかなあ」「う~ん、ちょっとくせがあるねえ」といったディレクターの言葉は、抑揚を押さえて、癖のない読みがその時必要だったからです。その仕事を獲得しようと思うならプロレベルのそういう表現が必要なのです。仕事の種類はアナウンスメント技術が必要な物から個性的な特徴が必要な物まで幅広くあります。
事務所のマネージャーは初級のプロが、こなせるであろう仕事を入れてくれたんだと思います。マネージャーに仕事を入れてもらっている間はそういった仕事がほとんどです。自分で売れるようになって始めて、あなたの個性を買ってくれる仕事に出会えるのです。
特徴ある声の人や、癖のない綺麗な読みのできる人、ビジュアルで売れるタイプの人に勝っていかなければ、そこにはたどり着けません。
せっかくプロになれたのですから頂点を目指して頑張って下さい。現場でお会いしましょう。
Re: ありがとうございます
影虎様、大窓王様。お忙しい中、私の勝手な悩みに真剣にお答え頂きまして、ありがたいと同時に感激で胸が一杯です。
本当はプロとして、いくらお相手が大先輩であろうとも弱みをみせてはいけないのかもしれません。人に頼ろうとしている所がまだまだプロとしての自覚が足りないなあと改めて思いました。
今はあの時のブルーな気持ちも無くなり前向きに歩いております。
いつか、いや近いうち(自分にプレッシャーをかけておきます)先輩方と現場でご一緒できた時「ナレ虎ではお世話になりました!」と告白できる様になりたいです。
影虎様
自分自信で1つの答えを出す事。本当にそうだと思います。私は特別な特徴が無いので、流行りに乗る事は出来ないかもしれないですが、平凡でも息の長い職人ナレーターになれればいいなあと思っています。
大窓王様
厳しくかつ現実的で分かりやすいお返事ありがとう御座いました。おかげでますます意欲が沸いてきました。
是非、現場でご一緒出来る日を夢見ております。